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010 負け犬に手をかまれる 1

 ただし喜んでばかりもいられない。ゼロワンにはゼロワンの抱える厄介な事情がある。そしておれもゼロワンと一蓮托生である以上は事件の当事者リスト入り決定だ。


 ことの起こりは偉大な(以下略)アレックス=クロウディがギルバート=メイザースの謀略にはまり反逆者の汚名を着せられたことだ。

 2人はもともと錬金術の深淵に魅せられた同志でありライバルだった。しかしアレックスの成果・・を目の当たりにしたギルバートは、遅れを取った焦りからアレックスを陥れその成果を奪おうと目論んだのだ。


 錬金術の究極の目標のひとつは新たな生命、すなわちホムンクルスの創造だ。ゼロワンもその過程で作られたロボットだが、有機体をベースにした人間に近いものを至高としてロボットとは区別していたようだ。そしてアレックスはその完成にあと一歩のところまで迫っていた。


 その成果に嫉妬したギルバートは『B∴D∴N(バードン)』と手を組んでアレックスを危険な思想を持つ要注意人物と政府に密告した。法に触れる兵器や危険薬物などの動かぬ証拠が研究所から見つかった。


 証拠を用意したのも『B∴D∴N』だ。彼らはその傘下に軍需部門も持っている巨大結社だ。ギルバートの焦りの裏には彼らから多額の資金援助を受けていたプレッシャーもあったのかもしれない。反対にアレックスは『B∴D∴N』から援助を受け取らず距離を置いていた。それが気にくわなかったのもあるだろうとゼロワンは言う。

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