表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/512

00E 錬金術師と秘密基地 2

 錬金術師といえば黒いローブに身を包んで呪文を唱えながら紫の液体を大釜で煮込んでいるようなイメージだが(偏見はやめろって?)おれが思うに彼らは医者や発明家や技術者と同義の存在だ。根底にあるのが魔法か科学かの違いだけで。

 またそうでなければロボットであるゼロワンが錬金術を使える説明がつかない。


 錬金術はその星が放出するエネルギー、魔子マミを、変換して使用するらしい。

 魔子マミは気とかマナとかオーラ、フォースなどと同じものだろう。そしてゼロワンもそれを取り込んで使える能力スキルを持っている、それだけが錬金術師の資質ということなのだろう。ならば種族や存在の成り立ちを問わないということか。


 ゼロワンの持つ能力スキルは【収納】【分析】【分解】【再構成】とその組み合わせだ。おれもそれを試してみようというわけだ。

 納屋には古い耕耘機や田植機といった農機具、使えなくなったテレビや家電、古いバイクなんかが押し込まれている。リサイクル? そんな考えはこの世界にまだ根付いていない。近所の年寄り連中なんかは廃品回収は泥棒の下調べと思っているくらいだしな。


 日妹家も祖父母が生きていたころは専業農家で田も畑もそれなりにやっていたのだが、父親が大学を出て役場勤めになり現金収入が得られるようになると、父親は家業に見向きもしなくなった。祖父が死ぬと田は人を頼んで作ってもらうようになり、畑は面積を減らした。


 その時には残った畑も単に鬼婆が母さんをいびるだけの場所になっていた。鬼婆は教養も趣味も無く、下の人間に威張るためには農業にすがるしか無い残念な頭の持ち主だったらしいからな。実際にはおれが生まれる前に死んで文字通り鬼籍に入っている。大喜利かよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ