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001 クソ雑魚オタクのバラッド 1

 昭和99年の7の月、空から恐怖の大王が降ってくる。そんな説を最初に言い出したのはゴシップオカルト誌『NO FUTURE』だったと思う。何で和暦なんだよ?


 今度の恐怖の大王が巨大隕石かグランドクロスの天変地異か、それとも宇宙人の襲来か神罰かは分からない。でもそんな知識ことはもうどうでもいい。だってクソ雑魚オタクのぼくは今から死ぬんだから。

 思えば15年余りの短い生涯だった……。


 このぼく日妹零一ひのもとれいいちの人生は最初から不幸だった。

 市町村合併に最後まであぶれた酒と女と博打と喧嘩しか娯楽のないイナカ。小ずるく立ち回って人を嵌めるのとでかい声で人を黙らせるのが偉さだと信じて疑わないオトナ。


 それを手本に猿山の集団で生き残るために人の弱みや欠点を突くのに何のためらいも罪悪感も感じないトモダチ。それが成長の証しだそれが競争社会だと黙認するセンセイと、ガッコウという名前の虎の穴。


 家に帰ればそこでも死んだ先妻の子供というだけでぼくをいびる日妹家の後妻と連れ子。そして父親は見事なまでに空気。酔えば豹変する酒乱。

 指を折って数えれば余裕で満貫確定するくらいのド不幸だった……。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 言葉選びがめっちゃカッコイイです。居住自治体、アウトローで退廃的な雰囲気が。鉱山が閉山して電車も廃線になった町みたいな。 [一言] 1日1話読んだとして、1年では終わらない計算……。お書き…
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