6-side夏空-
朝なんかこなければいい。
学校なんか燃えてしまえばいい。
みんなの記憶がなくなってしまえばいい。
・・・・・・。
私なんていなくなればいい。
今日もまた始まる。学校が近づくにつれて胸が苦しくなった。
(行きたくない。)
全身に力が入り、嫌な汗をかく。今にも逃げ出したい気持ちだが、そういうわけにもいかない。
(今日も一日。心を無にして。どうかあの人達の機嫌がいい日でありますように。)
無表情で教室にむかう。
ガラ
教室の扉を開けると、みんなの話し声が止まる。
そして、見て見ぬふりをしてまた話しだす。
(みんなも嫌だよね。私の方が嫌だけど。)
静かに席に座り、教科書を机にしまう。そして、話しかけられないように俯いたまま席に座る。
(どうか、平和な朝でありますように。)
その願いも虚しく、すぐにあいつらが来た。
「おーい。お・は・よ・う。すてこ。」
今日の愛姫は少し機嫌が悪そうである。
「ねえ。聞こえてるの?挨拶無視?だーから捨てられてるんだよね。すてこちゃん。」
「ねえねえ。すててこすてこ。お耳なくなっちゃった?お耳つけてあげよーか?」
猫耳のカチューシャをもって充紅が近づいてくる。
「にゃーん。あー。捨て猫だ!どう愛姫ちゃん?」
充紅はわたしにカチューシャをつけ、愛姫のご機嫌をとる。
「夢希もみてみてー!どう?拾う?」
「拾わないよ。」
充紅に感想を求められた夢希は、教室の外を気にしながら答える。
「もー。つまんない。ゆきっちー。ねえ。愛姫?」
ガンッ
「臭い。捨て猫だから?すごく臭いし、気持ち悪い。猫は猫らしく窓の外からどっかいけよ。」
愛姫はイラついた表情で夏空の机を蹴る。
充紅は愛姫の表情を伺いながら、猫耳を取ると悪態をつく。
「そーそー。愛姫のいうとおりー。窓の外からお散歩でもしてこれば?」
ケラケラ笑いながら、愛姫と同様に机を蹴る。
「あ、先生きそう。」
夢希は見張りという自分の仕事をちゃんとして、愛姫と充紅の機嫌を伺う。
「すてこ。今日も帰り遊ぶから。ついてきてね。よろしく。」
愛姫は夏空の筆箱を床に叩きつけて席に戻る。周りのみんなは何も見なかったふりをして静かに席につく。
(今日、すごく機嫌が悪そう。帰り嫌だな。)
心がより一層重くなる。
自分でも何故こうなったかが分からない。
でも、もうだめなのだ。
愛姫たちの言う通りになるしかないのだ。
どうしようもない。
鉛のように重くなった心とは反対に、時計の針はリズムよく進み、あっという間に下校の時間が近づいてくる。
どうか。どうか。どうか。今日も無事に帰れますように。夏空は信じてもいない神に願うのであった。
一度小説を書いて見たいと思い、書き始めました。すごく下手くそなのは重々承知しています。完全自己満足です。もし、読んでくれている人がいたらぜひご指導ください。励みになります。




