小話 お正月
「秋帆ちゃんと柳田君で初詣行くんだよね?」
1月1日。冬花も夏空もいつもとはあまり変わらない生活を送りゆっくりと年を越した。
「うん。でもすぐに帰ってくるよ。」
「服装は?何で行くの?」
冬花は柳田も一緒と知りお節介をやきたくなる。
「え?とくに決めてないけど。どうして?」
「ほら、合格祈願するでしょ?それなりにお洒落して
きちんとした方がきっといいよ!」
てきとうな理由をつけて夏空におしゃれをさせる。
(やっぱこのコート一枚で可愛い。買って正解。それに
大きめのマフラー巻いて、いつもはしばってる髪をお
ろして・・・。)
コーディネートをして夏空を可愛く仕上げる。
「きちんとなら髪ちゃんとしばった方がよくない?」
「ん?大丈夫。その髪型でもきちんとに見える。
髪を少し耳にかけるともっといいかも。」
(よりかわいい夏空に驚け!柳田君よ!)
冬花は心の中で叫ぶ。
ピンポーン
「あ、秋帆きた!」
「あけおめ夏空!
あけましておめでとうございます。冬花さん!
あ、これ借りてたノート。ありがとうね。」
秋帆はあいさつを済ませると夏空をまじまじ見る。そしてその後に冬花をみてにやっと笑う。
冬花もにやっと笑いかえす。
「気をつけて行ってきなね。」
二人を見送った後、冬花はまたにやつく。
冬花の作戦は見事成功したのを
後日秋帆から聞くのであった。




