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小話2-side柳田-

最近、塾に行くのが楽しみになっている。



(晴山さんと話すの普通に楽しいんだよな。)




学校にもそこそこ話す女子はいるものの、晴山さんとは何かが違う。



「おいー!春樹!なんか呼ばれてるよー。」



昼休み、教室の外で女子のグループが柳田を呼ぶ。




(ああー。なんで複数人で来るんだろ。)




真ん中で恥ずかしそうにしている女の子をみて柳田はこれから起こることを察する。




(一人でくればいいのに。なんで周りを巻き込むんだ

ろ。)




春樹は席を立ち女の子たちの後についていく。そして、周りの女子はその子を応援した後、少し笑いながら姿を消す。




「あ、あの。私柳田君のことが好きです。」




「ごめんね。付き合うことはできない。」




素早く返答する。しかし、意外にも食いついてくる。



「好きな人とかはいるの??あと、実は付き合ってる

 人とか。」



「いないよ。」



(めんどくさいな。)



イライラを出さないように表情をつくる。



「じゃあどうすればいいかな?私。」



「・・・。」



柳田は表情をつくったまま固まった。



(好きってなんだろうな。)



まだ付き合ったことはない。それどころか人を好きになったこともない。



「とりあえず付き合う気はない。ごめんね。」



なるべく優しくいいその場から離れる。




「春樹お疲れ様ー。告白だったんでしょ?さっき女子

 が言ってたよー。」



教室に戻ると友達の山岸から声をかけられる。



「情報早すぎて怖いわ。なんで人に言うのかね。」



「まあまあ。断ったんでしょ?どうせ。」



「そういうのはよくわからん。」



柳田がそういうと、山岸は少し不思議そうな顔をする。



「この前のときは興味ないって言ってた気がするけ

 ど、今日はよくわからんの?」




(よく気がつくやつだほんとに。)




柳田は自分でも無意識であったが、確かにこの前とは気持ちが少し違う気がする。







頭の中に夏空の笑顔が浮かぶ。






「へぇ。ついに春樹にも春がきた。春だけに。」




山岸は少しにやけながら柳田をおちょくる。




「うるせぇー。ちがうから。」




恋をしたことがない柳田がこの恋に気づくのは


もう少し先である。






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