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夏空の夏休みは受験生のお手本となるような過ごし方をしていた。
規則正しい生活リズム
習慣化した勉強時間
今まで思うように勉強できなかったからか、またはもともと夏空が勉強に向いているのか、夏空は学力をめきめきと伸ばしていた。
(中学生というより高校生みたい。)
冬花も少し驚きつつ、夏空をバックアップする。
「夏空、8月終わりにある塾の模試受けてみる?」
「え?模試だけでも受けれるの?」
「なんなら塾入る?まあ夏空は塾がなくても勉強でき
るタイプだけど。塾入るとモチベーション上がるか
もだよ。」
冬花はもらってきたパンフレットを夏空に差し出す。
夏空は手を止めてパンフレットを読む。
「9月から入ることもできるからさ、入ってみる?
東高校受ける仲間も見つかると思うし。」
夏空がお金のページを見ようとしたため、冬花がパンフレットを取り上げる。
「とりあえず模試は受けてみようかな。」
パンフレットを取り上げたため、夏空が少し不満げな顔をしながら言う。
「模試受けてみて、入りたいと思ったら入りな!」
冬花はすぐに模試の申し込み準備をする。
「冬花さん、秋帆もその模試受けて塾入るって言って
た!それで、私も誘おうと思ってたんだって。みん
な塾とかいくのかな。怖いなぁ。」
夜、秋帆と連絡を取った夏空は冬花に話す。
「じゃあ尚更心強いじゃん。塾入りなよ!」
冬花は入りたい気持ちとお金が心配な気持ちで悩む夏空を後押しする。
「あのね、お金の心配は親にとっちゃ悲しいものよ。
私、自分で言うのもなんだけど稼いでる!そして
お金ももらってる笑!」
冬花がおちゃらけたように自慢げな顔で言ったため、夏空も塾に入る決心がつく。
夏空の受験モードもどんどん高まっていく。




