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47〜冬花の昔話〜

状況が変わったのは中学2年生の半ばの頃だ。




冬花の父親が冬花に酷く当たり散らしたため、冬花の顔と体に傷ができてしまった。






「お母さん。家を出よう。」






冬花は真剣な目で母を真っ直ぐに見る。





「私、調べたけど、これ警察沙汰になる可能性もある

 と思うの。近所の人もお父さんの怒鳴り声に不信感

 を覚えてると思うし。」




「・・・。」




「もう、もう限界だよ。お父さんもお母さんも私

 も!!来年は受験だよ?」




「ごめんね。冬花。ごめん。お父さんとちゃんと話す

 から。」



母の弱々しい姿に腹が立つ。



冬花は部屋に閉じこもり泣き声を噛み締めながら涙を流す。







次の日の夜、母が泣き腫らした目で冬花の帰りを待っていた。






「お父さんと話すことができた。とりあえず別居をす

 ることにしたわ。ごめんね、今まで。」






冬花は嬉しくて堪らなかった。






(これで、ようやくゆっくり生活ができる!!)






冬花は暗闇から抜け出す道が見えた。


しかし、出口は遠いことをそのときの冬花はまだ知らなかった。

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