43-side夏空-
(今日、休み時間に秋帆と遊ぶ約束しよ。)
夏空は久しく友達と遊ぶということをしていない。
「夏空次音楽だよー?いこー。」
「あ、うん!行こう!」
誘うタイミングが分からなくて夏空はうずうずしていた。
音楽室に行く途中、愛姫の後ろ姿が見える。
(え?・・・。)
愛姫は一人で理科室に行くところであった。
秋帆は愛姫を気にしている夏空に気づく。
秋帆は気を利かせ少し歩く速度を遅め、愛姫に気づかれないようにする。夏空もつられてゆっくり歩く。
「・・・。夏空、今の人が、去年色々あった人?」
「・・・そう。でも今一人なのに驚いちゃって。」
秋帆はそれ以上なんと声をかければいいか迷っている様子が夏空に伝わる。
「あ、あのね秋帆!もしよかったら、今度部活の日遊
ばない?遊ぶというかなんというか・・・。」
夏空が慌てた様子で遊びに誘うと、秋帆は嬉しそうにする。
(よかった!嫌に思われてない!)
「うん!遊ぼ!あ、でも私の家ちょっとダメかも。お
父さん夜勤で寝てるんだよね。」
「うちで良かったらきていいよって言われてる!
あ、親じゃないけど、保護者の人が・・・。」
「じゃあ行きたい!明日部活ないから明日でいいのか
な?」
夏空は約束できたことが嬉しくて、全身から喜びのオーラが出ている。
「うん!ありがとう!」
「お礼言われることじゃないよー笑」
大袈裟に喜ぶ夏空を見て秋帆まで嬉しくなる。
喜びいっぱいで木曜日を迎える二人であった。




