小話2-side夏空-
「おやすみなさい。冬花さん。」
冬休みに入り、毎日が楽しくて幸せな夏空は、今日も笑顔で一日を終える。
夜、ベッドに入り寝ようとしたが、今日はなかなか眠りにつけない。
布団に潜り目を瞑るが頭は冴えている。そんな時に限って、昔の記憶が蘇ってきてしまうのだ。
(ああ。嫌だ。思い出したくない。)
その思いとは裏腹に、嫌な記憶がドロドロと溢れ出てくる。
(この記憶は、いつか消えてくれるのだろうか。)
夏空はベッドから一度出るが、もう頭の中はぐちゃぐちゃだった。
今回が初めてではない。一人になるとふとこのように記憶が思い出されるのだ。
(これが続く限り、私は彼女達を許せることはないんだ
ろうな。)
目に涙が溜まってきた。夏空は枕に顔を埋める。どうしようない悲しみが夏空を襲う。
しかし、夏空はこの時間に効く薬を最近発見したのだ。
夏空は急いで携帯を開き写真を振り返る。
フォルダーの中には、冬花と出かけた場所や美味しかった食べ物の写真でいっぱいだ。
写真を見ながら楽しかった記憶を丁寧に思い出す。するといつの間にか笑顔になれるのだ。
(今日はこの写真のことを思い出しながら寝よ。)
夏空は携帯を閉じて素早く布団に入る。
今度は幸せな気持ちで眠りにつけるのであった。
次の更新から第二部が始まります。
よろしければお付き合いください。
感想やご意見をいただけるととても嬉しいです。
(厳し目な意見も大歓迎です。)
よろしくお願いします。




