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31-夏空の回想-

冬花と話を終え、部屋に来た夏空はベッドに入る。




(疲れた。)




沈むようにベッドに入る。




(何でだろう。疲れているのに眠れない。)




体も心もヘトヘトな夏空だが


逆に目が冴えてしまった。


夏空は目を閉じながら今までのこと思い返す。











中1の頃、夏空はバレーボール部に入部した。


小学校の頃、施設のお姉さんに誘われてソフトバレーの練習に何度かお邪魔させてもらったことがあった。


それぐらいしかスポーツをやったことがない夏空は、あまり深く考えずに部活を選択した。



そこが誤った選択をしたと何度も悔いることを

その時の夏空は知るよしもなかった。






最初の頃は体力作りとして、走ったり筋トレしたりすることがメインであった。



夏空を含め8人ほどいた1年生は、まだぎこちなかったが少しずつ仲良くなっていった。





二人を除いては。





愛姫と充紅は同じ小学校出身だった。二人は入部当初からはしゃいだり、先輩にバレないよう練習をサボったりしていた。




ある日、走るのをサボろうとした二人に夏空は声をかけた。




「疲れるけど一緒に頑張らない?」




その日からだ。




少しずつ夏空へのいじりがはじまった。



他の一年生も一緒になって夏空をからかう。



「夏空はMだよね。」


「ほんといじられキャラだよね。尊敬するー!」


「夏空は今日空気役〜。」



いじりがいじめに変わったのがいつだったかは覚えていない。



エスカレートしていく言動を止める者は誰もいなかった。



そのうちに夏空はバレー部に行かなくなった。



部活に行かなくても休み時間や授業後に呼び出されて結局は毎日のように愛姫達に会う。




(夢希も最初は真面目に練習してたのに。どんどん愛姫

達にくっつくようになっていったな。)





そして、なんの罰なのか。





中2のクラス発表は

地獄の日々が始まる決定的な瞬間になった。





胸が苦しくなる。







夏空は布団に潜り込み

冬花と出会ってからのことを思い出す。







自然と頬が緩む。







幸せな気持ちになりながら夏空は眠りにつくのであった。






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