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「おっきい。」


夏空はショッピングモールの大きさに心から驚いた様子を見せていた。


「ここで靴と文房具と服とリュック!たくさん買い物しよ!」




「夏空の学校で靴の指定ある?」


「白を基調としたスニーカーならなんでもいいはず。」


「じゃあ真っ白から色あるやつに変えよ!何がいい?」


「え、んー。決められない。どうしよう。」


「好きな色は?」


「目立たない色?」


「・・・。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「たくさん買ったねー。重くない?大丈夫?」


冬花達は服、リュック、靴を買い両手は袋だらけであった。


「大丈夫です。冬花さんも大丈夫?」


夏空は今でもちょいちょい敬語がまじる。


「大丈夫大丈夫!あとは、筆箱買いに行こ!文房具も揃えよ!」



文房具売り場で夏空の筆記用具を新調することにした。


「筆箱、本当になんでもいいよ。冬花さん。私決められない。こんなたくさんの中から。」


「今の筆箱って本当に種類多いよね。私もびっくりした。」


冬花は自分が今使っている筆箱を見つける。


「あ、これ私が今使ってるやつだ。」


長方形な形をした真っ黒な筆箱は、シンプルであり大人びているように夏空はみえた。


「じゃあ私もそれにしようかな。」


「え、もっとかわいいのたくさんあるよ?」


冬花は猫や犬の筆箱を指さす。




「冬花さんとお揃いがいい。」


夏空は少し恥ずかしそうにいう。



そんな夏空が可愛くてたまらない冬花は弾んだ声でいう。



「あ、じゃあさ、これのピンクとか青とかにしようよ!ほら、双子コーデってやつ!イロチってやつ!」



聞いたことある言葉をてきとうに並べながら色を選ぶ。


「ピンク色かわいい。でもわたしには似合わないな。」


夏空が薄いピンク色を見たが、手にはとらなかった。


「冬花さん。わたし紺色にする。」


「夏空ピンクめっちゃ似合うよ!」


冬花がピンク色の筆箱を取る。


「夏空が嫌じゃなければさ、ピンク色にしよ!黒と紺色じゃ間違っちゃうかもしれないし。」



夏空は少し迷いながらも、ピンク色を選択した。



こうしてたくさんの買い物をして家に戻る。


冬花が選んだ白を基調としたブランドロゴが入ったスニーカー。


黒を基調としたシンプルで使いやすいリュック。


私服や寝巻き。


学校で使う文房具。



家についてこれらを見ると、夏空は不思議な気持ちになる。


(周りの子がもっていたブランドのマークの物が、まさか自分が使うことになるなんてな。)



施設にお金がないわけじゃない。毎月決められたお小遣いはちゃんともらっていた。


しかし夏空は自立したとき困らないようにするために中学生ながらにしっかりと貯めていたのだ。




「疲れたねー。今日は出前取っちゃお!夏空何がいい?」



冬花は美味しい出前のメニュー表を引き出しからたくさん出す。これも一人暮らしが長い証拠の一つであろう。




二人ははじめて一緒に夜ご飯を食べるのであった。


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