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児童相談所の人との話は意外にもすんなりと終わった。



「では、とりあえずは今週1週間。様子を見て徐々に外泊を伸ばし、最終的には一緒に暮らす形で行きたいと思います。夏空ちゃんは、何か思う事があったら佐々木先生に言ってください。」



夏空は笑顔でこくこくと頷く。



そして夏空は一度席を外し、冬花と施設長と相談所の大人だけで話をする。



「今、夏空ちゃんは不登校だということも聞きました。しかし、夏空ちゃんの希望で学区内で里親制度を利用したいというものでしたので、月野さんにお願いすることになりました。月野さんは子育ても初めてですので、困ったことがあればいつでも相談してください。また、たびたび連絡と訪問をさせていただくことになります。よろしくお願いします。」



「分かりました。ありがとうございます。」



冬花は頭を下げる。



「冬花さん。よろしくお願いします。」



施設長も頭を下げる。



「では。」



相談所の人も頭を下げて、無事に話が終わる。



施設長と2人で話をする。



「夏空を不登校にさせたのは私です。今更ですが申し訳ありませんでした。」


施設長は首を振る。


「何を言っているんですか。夏空のためを思っての事じゃないですか。こちらこそ感謝しています。できれば、これからも施設に遊びに来てください。」



施設長はお茶を飲み、話を続けた。



「僕は初めて代理で親権をもちました。親権がない子というのは珍しいです。なかなか見切れない部分があり、夏空には我慢させてしまったことが沢山あります。」



施設長はゆっくりと丁寧にもう一度頭を下げる。



「よろしくお願いします。」



冬花ももう一度頭を下げて部屋を出る。




「夏空!」



夏空はすぐに駆け寄ってくる。



「明日の10時に迎えにくるんだよね?冬花さん!」



「寝坊しちゃダメよ。土曜日だから荷物置いて買い物行こ!夏空の物を買いたい!」


「里親制度でもらったお金で〜?」



夏空はにししと笑う。



里親制度は裕福な人がやるわけではない。補助金が出るため、お金には困らないようになっている。

冬花自身はお金に余裕があり、補助金はなくてもよかったが、夏空には事前に伝えておいた。隠してバレた時に、変な憶測をさせないためだ。




「そーそー。お金のことは何にも心配いらないから。」



夏空のおでこをつんつんとたたく。



2人の生活がついに始まるのだ。

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