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「半年かぁ。でも里親の方が確実だな。養子縁組だと夏空が卒業した方が早く済みそう。」


冬花はぶつぶつと携帯と手帳を見ながら計画を立てる。


夏空は美味しいお菓子を食べながら真剣な冬花の顔を見る。


「幸せ。」


夏空がぽつりととつぶやく。



冬花は笑っている夏空をみて、眉間の皺がのびた。


「夏空。ちょっと今から難しい話するけどいい?」


冬花は特別養子縁組、普通養子縁組、里親制度のことを分かりやすく簡単に話し始める。


夏空は頷きながら一生懸命に聞く。



「本当は養子縁組として家族になりたいけど、今の日本じゃ難しい&時間がめっっちゃかかりそうなの。それなら夏空が中学卒業して自立した方が早いかもしれない。」



「わたし、高校には行かないつもりだから。全然いいよ?」


「え?違う違う!私は夏空に高校行って欲しいし!」


冬花は手でバツをつくり、夏空の答えを否定する。


「私はさ。早く夏空と暮らしたいから、里親制度に登録して夏空を引き取ろうと思ってるの。法的には親子関係にはなれないけど、そんなもの今はどうだっていい。」


「私も冬花さんと早く住みたい。」


夏空は1番の想いを伝える。


「それでね。里親制度に登録して夏空を引き取るまでにはどうしても半年くらいはかかっちゃいそうなの。

それまでは私が施設に通う。」


「半年かあ。」


「夏空は学校休んじゃいなよ!いじめられて嫌な気持ちになるならさ。勉強は私が見るし。」


夏空は驚く。学校を休むという発想がなかったのだ。


「今5月だから、今年中に夏空を引き取れたらいいな。とりあえず、今から施設一緒に行こう!!」


「え?え?今から??」


驚く夏空の手をとり、一緒に施設に向かう。


(仕事で培った交渉スキルの見せどころ。気合入れていかなきゃ。)





手を繋いで歩く2人は、誰がみても仲のよい親子にしか見えなかった。

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