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「落ち着いた?」


冬花は優しく夏空に尋ねる。


夏空は涙を止めることができず、ずっと涙を流し続けていた。


「ご、ごめんなさい。止めたくても止まらなくて。」


手でごしごし目を擦り涙を拭うがまた出てくる。


「あ、擦ると目が腫れちゃうよ。いいよいいよ。」


冬花は笑いながら夏空をなだめる。


(養子縁組で引き取るのってどれくらい時間かかるんだろう。)


決めたことはいち早く進めたい。


もともと仕事が早い冬花は、早く夏空を家族として迎えるたくてうずうずしていた。


(しばらくは忙しい日が続きそう。)


忙しくなるのが嬉しい。冬花は頭の中でこれからの計画を立てる。


「あっ。」


冬花がつぶやいたので夏空も反射的に冬花をみる。


「夏空さ、その、今は大丈夫なの?いじめっ子たちになんかされそうとかないの?」


夏空の表情が固まるのを冬花は見逃さなかった。


「できれば包み隠さず教えて。できる限り手を打つから。」


夏空は迷ったが少しずつ話し出す。


「実は、髪を染められそう。かも?」


昨日今日のことを詳しく話した。


冬花の顔が鬼のような目つきになっていく。


「は?じゃあそいつら、夏空の髪で色見ようっていうの?てか、染めて遊ぶの?はっ???」


怖い冬花を見たことなかった夏空は、怒らせてしまったことに困惑した。


「あー。ごめんね。夏空は何にも悪くないから。大きな声出してごめん。」



冬花はお茶を飲み、一度落ち着く。



「夏空!少しお菓子食べて待っていれる?10分携帯見させて!」



「全然待っていられます。でも、どうしてですか?」


夏空は不思議そうな顔で尋ねる。


「こうなったら早く計画立てたい。今すぐに!」




もぐもぐお菓子を食べる夏空の横で、冬花はすぐに動き出すために計画を立て始めた。

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