表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Real~Beginning of the unreal〜  作者: 美味いもん食いてぇ
2章 合流

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
239/1071

15話

 


 ――三日目


 折り返し地点にて一度合流した千軸隊と亜門隊は、互いの情報を交換していた。


「加藤さん、あの人ヤバいですよ。Lv6くらいあるんじゃないですか?」


「我々の保護した人達も強者ばかりだった。ただこれは喜ばしいことではない。そうならざるを得なかったという事だからな。

 現にここまで来て救助できたのは、たったの七人だ」


「うちもネカフェ組と加藤さん除けばゼロですからね」


 一体どれ程の人間が食い殺されたのか、想像もつかない。


 しかし今は亡くなった人のことを考えている暇は無い。一人でも多く、生存者を救わなくてはいけないのだから。


 二人は引き続き、情報のすり合わせを始めた。



 そして彼等とは別に話し込む二人の姿も。


「猿ヤバくね?」


「ん。巣に行ったけどもぬけの殻だった」


「あんま一人で危ない事すんな。奴等相当頭が切れるぞ」


「ん。ごめん」


「許す。……俺の予想では、猿はコボルト族を使役してる。

 あとは猿の階級だな。茶色が雑兵、赤黒いのが部隊長、んで白い斑模様が王。

 特区の中の強い人間には、監視の目がついてると思った方がいいぜ」


「ん。(あいつ)は慎重で頭が良い。それくらいする。逃げ足の速さから見て、命令伝達系統も完成してる」


 思った以上の強敵に、二人共唸る。


「……でもまぁ、自衛隊には伝えたし、藜組にも伝えた。藜さんが狙ってるのそいつだし、ぶっ殺してくれるでしょ」


「……ノエルも、藜なら大丈夫だと思う。多分ノエルより強いし」


 しかし、とノエルは考える。


「ノエルはさ、俺と出会ってから、猿に会ったことあるか?」


「見つけた事はある。でも捕まえれた事はない」


「……お前、ちゃん言えよそういうの」


「だって、……殺せなかったの恥ずかしいもん(ボソ)」


(うっ)


 頬を膨らませ拗ねる彼女の可愛さに、東条は何も言えなくなってしまう。


 そして彼女が引っかかる点も、そこなのだ。


 ノエルは思い出す。猿を見つけて全力で追っかけた時のことを。


 奴等は決まって、見つかると物陰に隠れるのだ。


 そして数舜後にその場所を見ても、猿の姿は無くなっている。


 代わりに、()()()()()()()()()()()を残して。


 恐らく、というか確実に、何らかのcellの力。間違いなく危険。そこら辺のモンスターなら、地の底まで追いかけ惨殺しただろう。


 しかし初めて猿の巣を襲撃した時に交わした、白猿との暗黙の不可侵条約。


 睨み合いで結ばれたこの条約がある内は、猿共も監視はすれどちょっかいはかけてこない。


 今までは白猿との死闘になるリスクを考え、それで妥協していたのだ。


 だが自分が人間側についた以上、奴の存在は脅威でしかない。これを機に、藜に殺してもらえれば万々歳だ。


 そしてその為には、白猿のcellに関する情報をできるだけ詳細に人間サイドに伝える必要がある。


 ノエルは今まで見た情報を頭の中で整理しながら、対白猿を想定してこれからの自分達の行動を組み立て始めた。




今日から9話くらい、2日に1回投稿になりやす。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ