魔将貴族九章
魔将貴族九章
一話~元の世界へ~
〈リッ〉「やっと戻ってきたか」
〈私〉「すまないが、ほぼ拠点制作に時間を費やしたいもんでね」
〈リッ〉「探索の成果は」
〈私〉「もうそっちに送ってあるはずだ」
〈リッ〉「まだ何も来てないぞ」
その時本が送られて来る
その本の上に手紙らしき物が
リッチは本の上の手紙を読む
〈リッ〉「シャダラのやろう、自分で研究してから
魔法の作り方だけを送って来やがった」
〈私〉「シャダラに頼んだのがミスだった、
すまない」
〈リッ〉「しかもその大抵が結界魔法だ」
〈私〉「そうだ、私の館に部外者を寄せ付けない
結界を張ってほしい」
〈リッ〉「いいよ」
リッチは瓶を取り出した
〈リッ〉「結界を張りたい場所でこの瓶の
フタを開ければ半径1キロメートルのでかさの結界を張れる」
〈私〉「分った、ありがとう、
それでは私は失礼する」
帰館、、、
帰って真っ先にシャダラに連絡する
〈私〉「シャダラ、あのイノシシを
こっちに送ってくれないか」
〈シャ〉「いいよ」
イノシシが目の前にワープされた
電話を切ってイノシシごとベルゼブブの元へ
ワープする
二話~報酬~
〈私〉「ベルゼブブ、報酬だ」
〈ベル〉「何だそのイノシシは」
〈私〉「未開の地のイノシシだ
煮るなり焼くなり好きにしていい」
〈ベル〉「俺的には未開の地も手のひらの上に
収めておきたい」
〈私〉「いや、やめた方がいい、
未開の地にはとんでもない悪魔がいるからな」
〈ベル〉「どんな悪魔だ」
〈私〉「覚えてないな」
〈ベル〉「本当の事を言え」
〈私〉「存在を消された白強魔だよ」
〈ベル〉「、、、もしかして、シャダラの事か?」
〈私〉「さぁな、私はこれで失礼する」
私は館に帰る
〈ベル〉「お前は、、、、悪魔に好かれるタイプの人間だ、
その故、危険なトリガーを引いてしまうかもしれない」
私が帰ったあとベルゼブブはそう呟いた
翌日、、、
今日から死神の仕事再開だ
いつも通り支度を済ませて
会社にワープする
三話~力比べ~
会社に着く、、、
何でこんなの所に子供がいるんだ?
子供に話しかける
〈私〉「そこの君、どうした」
子供は振り返る
リーダーのザディアスだった
〈ザデ〉「なんか用か?」
〈私〉「人違いだ」
リーダーが子供ってのが納得いかない
そもそもそれ程の戦闘能力を持っているのか?
〈私〉「ちょっと手合わせを願う」
〈ザデ〉「いいよ」
腐敗都市にワープした
〈ザデ〉「時間が無い、早くかたをつけるぞ」
〈私〉「わかった、バフォメット出番だ」
私はレイピアを取り出す
ザディアスは大鎌を取り出す
、、、、戦闘開始だ、、、、
ザディアスは消えた、、!?
後ろだ、
直感がそう叫ぶ
咄嗟の判断で上に跳び、避ける
ワープを使ったのか?
ザディアスは三歩下がって背を向ける
罠だな
ナイフを取り出し投げる
ザディアスは消える
後ろから来る!
振り向きざまにレイピアを振るうが
後ろには誰もいない
その時大鎌が首に当たる
〈ザデ〉「チェックメイトだ」
四話~敗北~
〈ザデ〉「これで分っただろ
ただのガキじゃないって事」
〈私〉「見事だ、」
ただそれしか言葉が出なかった
その体には魔法が組み込まれてるのか?
レイピアをしまう
ザディアスも大鎌をしまう
〈ザデ〉「会社に戻るぞ」
会社に戻る、、、、、
〈ザデ〉「今回の内容は地球に居る悪魔の殲滅だ」
〈私〉「地球にはルシフェルが居る、
このメンバーで行くのは危険だ」
〈ザデ〉「ルシフェル?誰だそいつは」
〈私〉「詳しい事は言えない
ただ地球はとうの昔に凍結してる
そこには誰もいない」
〈ザデ〉「地球に帰る奴らがいる、
その為に地球を綺麗にする必要がある」
〈私〉「すまない、お手洗いをかりる」
トイレの中でルシフェルに電話する
〈私〉「ルシフェル、そっちに死神が向かう
死神と対戦した場合どちらも深傷を覆う
別の世界に逃げてくれ」
〈ルシ〉「分った、下の者は避難させとく
しかし地球は我々の世界だ、ゆずる訳にはいかない」
〈私〉「そうか、、、、健闘を祈る」
五話~苦悩~
さて、時間があまり無い
リッチに頼んで地球に結界魔法を張る、、、
いやだめだ、時間が無い
こうしてる今も時間は流れてる
しかもルシフェルとベルゼブブは敵対関係
シャダラは危険だ
よくよく考えてみれば
殺して逃げてを繰り返してた自分に何が出来る?
クソッ時間だ、
私は真っ先にルシフェルの元へ行った
〈ルシ〉「時間か、」
〈私〉「その通り、
俺は、、、思い出したよ、
過去、前世の記憶」
〈ルシ〉「そうか、絶望しただろう」
〈俺〉「あぁ、でも罪悪感は感じなかった
そんな自分に一番絶望した」
〈ルシ〉「殺しが趣味だったんだ
罪悪感などとうの昔に忘れてるだろう」
〈俺〉「殺して逃げてを繰り返してた自分に
何が出来るかわからねぇ」
〈ルシ〉「守って戦えばいいんだ」
〈俺〉「お前の口からそんな言葉が出るとはな」
〈ルシ〉「ただの偽善だ」
守って戦えばいいんだ、、、、、
それが報いか、、、
六話~雑談~
〈ルシ〉「人間は過ちを繰り返す生き物
実に愚かな生物だ」
〈俺〉「その人間だが
どこに住んでるんだ?」
〈ルシ〉「火星だ、」
〈俺〉「そうか、矛盾が晴らせた
て事は地球に帰る奴らは人間の事か」
〈ルシ〉「帰らせない
此処は我々の世界だ」
〈俺〉「そうか、別に構わねぇ」
〈ルシ〉「意外だな、
それと、あの子の元へは行かないのか?」
〈俺〉「誰だ?」
〈ルシ〉「まだ完全に記憶を取り戻してない様だな」
〈ザデ〉「ここにいたのか」
七話~最後に平和を望んだ~
〈ルシ〉「初めまして死神諸君
私はルシフェル・ルシファー」
〈ザデ〉「そうか、お前が、
俺はザディアスだ、そして」
〈ルシ・ザデ〉「殺す」
ルシフェルは長い剣を取り出す
〈ザデ〉「ロングソードか、
俺はっ、大鎌だ」
止めるか
ルシフェルは長い剣を縦に振るう
俺はスミス&ウェッソンで長い剣を撃ち
剣の軌道をそらす
〈ザデ〉「よくやった」
ザディアスはルシフェルの背後にワープして
大鎌で斜め上に切り上げる
俺は大鎌をレイピアで止める
〈ルシ〉「それでいい」
ルシフェルは振り向きざまに剣を横に振るう
俺はスミス&ウェッソンを手放して
その手元にナイフをワープさせ剣を止める
〈ザデ〉「どっちの味方だよっ」
ザディアスは大鎌をしまい
ルシフェルに雷を落とした
俺はルシフェルを蹴り飛ばし
雷からそらした
〈ルシ〉「どちらも救うって事か」
ルシフェルとザディアスは殺気で怯ませる
俺は気をうしなうと同時に
走馬灯の様な物が見える
八話~走馬灯~
俺は、、、、
公園にいた、
誰かと遊んでる
誰だこの子は?
顔にモヤがかかってて見えない
雨が降ってきた
傘を開いて家に帰る
その子とは途中の道で分かれる
自分の部屋に入る、、
壁には火星地図が貼ってある
その向かい側に半分くらい青色で埋め尽くされた
地図が貼ってある
その左下に丸い物が置いてある
スポーツ用のボールか?
触ってみると硬い
よく見たら、あの青い地図が
そのボールに描かれてる
そのボールに紙が貼ってあり
その紙には「いつか地球に行ってみようね約束だよ」
と、書かれてる
気づけばまた公園にいた
そして雨が降ってくる
傘を持ってない
走って家に帰る
九話~原因~
走って家に帰る
そこに車が来る
そして、、、、、、、
目の前が真っ赤に染まった
その子の亡骸を抱き抱え泣く
その時初めましてその子の顔が見える
ここで懐かしさを感じた
そこに見知らぬ少年が来る
その少年は悪魔と名乗り
こう言った
〈悪魔〉「残念だね、でも救いならあるよ
100人の魂を集めればこの子は生き返る」
〈自分〉「どうやって集めればいいの?」
〈悪魔〉「簡単だよ、100人殺せばいいんだよ」
〈自分〉「本当にそれでXXXちゃんは助かるの?」
〈悪魔〉「そうだよ
でも警察にばれたらどうしようもないね
考えて殺してね」
そしてずっとどう殺すか考えてた
武器の練習もした
ニュースも見て
犯罪者のミスを見て
どうすれば警察に捕まらないか
何度も考えた
そして中学三年生の頃
初めまして人を殺した
物凄く吐き気がした
殺した奴の亡骸を燃やし土に埋めた
その後ずっと家に閉じこもった
でも、、、、
十話~転移するまで~
でも100人殺せばあの子は助かる
いつしか42人を殺した後
自分の何かが吹っ切れた
いつしか快感に変わっていた
警察も敵ではない
ついに軍隊までもが動いた
そして青年になって
殺して逃げてを繰り返した
もう、殺す意味も忘れ、、、、
何故警察に捕まらないのかも
分かんなんくなり
ある日自転車に乗って通り過ぎざまに殺人を
重ね軍隊も到着した頃
その時バフォメットが現れた
そしてこの世界に来た
そうだ、俺は誰かの為に殺しを重ねたんだ
でもこれをあの子が知ったら
悲しむだろうな
そこで気を取り戻した
十章に続く