1.
残酷なのが苦手な人はすぐUターンしてください
こんにちは皆さん、初めまして
ボクは如月 希天っていいます
ボクは死んじゃったみたいで下を見ると血塗れになったボクがいま~す…………
─────はぁ、我ながらキモ
何がボクだよ…キモすぎだろ
オレが死んだ理由は誘拐されて身体の一部一部を切り取られたから
まぁ、それだけじゃないんだが…
最初はとても痛かったし、怖かった
だって段々身体の一部を切り取られるのを見るしかないんだ
けど途中から痛みも何も感じなくなった
そして数日、いや数時間だったかもしれないけど経った頃にこうやって自分の身体を見下ろす状況になった
オレを攫った犯人はオレが死んで面白くなくなったのかもう此処には居ない
「…………あ、あの………」
もうオレに身体は無いんだから幻聴だよな
「えーと、如月希天くん、こんにちは。死神といいます。転生神様の所に連れて行くので大人しく付いてきてもらえないでしょうか?」
幻聴じゃなかった
第一印象、ぽけっとしてる優男(一部骨…少しグロい)
あとバカっぽい
「バカじゃないです。バカと言う人がバカなんです」
バカじゃないか
「……もういいです。付いてきて下さい」
で来た転生神サマの所
「やぁ、こんにちは!希天くん。ボクが転生神だよ」
……チェンジで
「ひどい!ボクのどこがダメなのさ!?」
チャラさ…?
「何で疑問形!?」
五月蝿さ
「すみません!」
学習しないバカだ
お前の身体もオレの様にバラバラにしてやろうか…?
「止めてください!希天くんが言うと本当にシャレにならないから!」
シャレじゃないんだが…
「もっとダメなやつ!」
「あ、あのぅ…もうそろそろ説明に入りませんか?」
「そ、そうだね。希天くん、転生は大体誰でも出来るんだけど成人せず殺された子には記憶を残してあげたり、転生先などを選ばせてるんだ」
神は地球でも魔法や剣がある国でも何処でもいいと言った
が、オレが願うのは”オレを攫った様な変態が居ない所“それ1つだけ
「それだけ?」
それだけだ
「うーん。欲が無いな。ああいう変態が全く居ない世界はないから、人が近くに住んでいない所に飛ばしてあげるけど、他のはボクが勝手に弄っちゃうね」
変なのにしないならいい
「許可も~らい。じゃあ、先に行っててね。バイバーイ」
ここ何処だ?
辺りには…手元に何かあるな
手鏡と手紙だな
鏡で自分を移してみると金色の瞳と白銀の髪を持ち、顔に鱗があり耳が少し尖った色白い子供が映りこんだ
………よし、放置しよう
次は手紙だ
手紙には…
希天くん、ヤッホー
姿は気に入った?
ボク好みにしちゃった
ボクが設定したのはステータスって心の中で唱えれば
見えるようにしといたから
じゃね~
by転生神
―――グシャ
はぁ、やはりヤっておくべきだったか
お前好みにしなくていいんだよ