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悠久なる創造主〈クリエイター〉  作者: 頴娃伺結有
狂った銃弾
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狂った銃弾Ⅲ‐彼女たち



「お姐さまぁ~。どうして第一学校で人を殺したんですの?」

 薄暗い部屋にはベッドがひとつ設置してあり、枕元には橙色の明かりを灯すランプがある。

 彼女は下着のみしか身につけてなく、少し艶かしく滑らかな白肌をさらけ出している。デスクに座っているもう一人の女性は笑いながら

「だって、あそこに居るのよ。ファルゲイン博士の息子が。私達が護ってあげるのよ」

 どうやら、美容パックをしているようで、眼と口しか開いていない白顔で彼女の方を向いた。

「私達には、彼が必要なの。ね……。わかるでしょ」

「ごめん、お姐さま。そこら辺の情報の共有はできてないんですぅ。ランクが足りないのです」

 第四アメリ合衆国にはランクという情報統制のためにA~Nまでの人間に区別されている。

 アイギス達研究者にはランクと無縁にあるが、どの軍人でも政治家でも基本あるものだ。お姐さまと呼ばれた彼女はBランクであり、もう一人はDランクである。

 今回の依頼は、ファルゲイン博士の息子である、アイギスの確保である。実質、ファルゲイン博士の血を継いでいることで遺伝子には書き込まれているように天才である。

 更に、既に今のファルゲイン博士以上のプログラムの構築を任せれている。敵に周るようなら殺せとの依頼であったのだが、そんな気はこの二人の中にはさらさら無い。

 反重力デバイス(ゼログラビティ)の実証実験をした彼は、何百年かに一人であるだろう天才であった。

【終焉】の開発にも参加していたのだから、面白いほどに資産もありすぎる。

 その息子、アイギス・ファルゲインもその天才に部類される一人であった。幼少の時より自作のAIの構築などを博士に真似てやっていたと聞いた。

今回の【黒鴉】の暴走で博士が死亡し、更に、その息子が国外に逃亡するのはいささか予想外ではあったものの、アイギス捕獲は別段難しいわけでもなかった。

 しかし、目標は此処、第一学校に入学し、四年生の主席と言えばアーネス序列二位に勝つほどの実力だとか。私達が見つかれば、殺されるよりも酷いことをされるのでは、と心配になっている。

 少し身震いして、ベッドの上の彼女に

「あのね、私達の所属しているアメリの十三番隊は、アメリ合衆国に対してストライキを起こすの」

「は……初耳なのです。…では、どうしてこの依頼を受けたのです?」

 この依頼は、合衆国の頭領であるドミニオンからの直接の依頼であるので、失敗すれば殺され、成功すればアイギスの居場所がわからなくなる。

十三番隊の計画では、アイギスには一般兵にも魔法具の装備をさせるので、それの開発とプログラムの強化である。

 しかし、研究者である彼らは誘拐にもほとんど成功しない。なので、狙うのは最後であったが、博士が死にアイギスは国外逃亡。そこに、この依頼が舞っっていた。

順番は変わるが、この状況では仕方がない。猶予は四ヶ月で、それを過ぎれば失敗とみなされ次の受注者が来るそうだ。

 普通ではAランク以下の人間が外国――アーネスに渡ることが禁止されているが、今回は例外である。

 彼女は分かりやすく噛み砕いて説明しようと口を開く。


「三ヶ月後までにアイギス君を密入国している十三番隊メンバーに引き渡す。それまでに私達は、力ずくでも話し合いでも彼を仲間にしたいの」

 いつの間にかベッドの上で正座をしていた彼女の胸に不意に目がいった。

十七歳らしいが、その割に胸がなくてぺったんこだなぁ、と。しかし、顔が整いすぎて可愛い娘である。

薄いクリーム色のロングな髪はサラサラで、生目しい唇はリップも使ってないそうだが凄くツヤツヤで吸い付きたくなる様で。

 それが、自分の性癖か、それとも普通の感覚か私には解らないけれど。でも、可愛い娘であることに異論は無いはずだ。

「別に、改まらなくていいのよ?」

「いえ。」

 デスクの鏡の方を向いて私はパックを剥がした。そして、溜息とは別に息を吐いた。

【黒鴉】の暴走に巻き込まれたのは研究者たちだけではなかった。別の場所ではあるが、私もそうなのだと、次はほんとにため息を付いた。

十三番隊の遠征中であったため少なからず死亡者もでた。しかし、私は生き残ってしまった。

 顔の鼻から下の皮膚が私にはなかった。赤く肉が生々しく見えている。いつもはマスク型の魔法具で覆っているが、それも大半は痛み止めの魔法具なので、事実彼女には別段特殊な能力があるわけではなかった。

【終焉】の次機は、制御機能が組み込まれており、それのせいで七割のパワーダウンを余儀なくされた。

しかも、【終焉】の装備者《夜神》以外に《半機械化人間》(エクスマキナ)の核を取り込めた人は居ないらしい。それも、本当のことか分かった話ではないが全人口五十億人の内の一人ぐらいは居てもおかしくないのかもしれない。

 それも、アーネス国内での噂であるが。

と、すれば。【黒鴉】の装備者に核を取り込んだ人間を使って居るのか。

 《残虐刀の夜神》はどのくらい【終焉】を使いこなしていいるのだろう。

これからは、エクスマキナが中心となって戦争が巻き起こるのだろうか。少し、心配になってきた。

 【終焉】は、特に噂だがアーネスと第四アメリの友好のために作られたそうだ。それも、素材が逸材過ぎて本来の二五〇%の出来で完成したという。

なぜだか、アフリカの研究所とそれの周りは、死滅、消失したが、《残虐刀の夜神》は何故か四年前から破壊活動をやめていた。

 そして、昨日私は見てしまった。


《夜神》と倒れているそいつに寄り添う第四アメリ合衆国の第一皇女、つまりは姫である。


おかしな話だが、第四アメリ合衆国には民主主義で選ばれた大統領が居る。しかし、それは選ばれただけで、唯の人気投票である。

 その裏には、人民ランクには入らない皇族がおり、それが国を動かしている。それの姫とすればこの戦争を終わらせる理由になる。

 ほとんど冷戦状態の今は、各国戦力確保に勤しんでいる。私達十三番隊はアーネス国に協力して第四アメリを負かそうと計画している。

 それが、正しいとは言えない。

百年前には考えられなかった国内でのランク制差別。更に、戦争。

 何が理由なのかは明らかになってはいない。しかし、終わるにはどちらかが負けなければならない。

「お姐さま。あたしの身分証が完成したのですよ。そして明日からは第一学校に入学できるのです!!」

「あ……、そうなの。どうせ三ヶ月しか行けないのに、どうして行くのか解らないのだけれど」

「お姐さまは自分のやるべき仕事を進めて欲しいのです。私は、アイギス君を口説いて見せるのです!!」

 小さくガッツポーズをして見せる。

 幼く見えて、それもそれで可愛かった。しかし、下着姿なのが凄く気になる。

「明日は早いわ。もう寝ましょう。私は、早くに邪魔者を殺さないといけないのだから」



凄く更新がおくれました。

テストがあってました。凄く欠点が多かったです。

コレとかに集中しすぎて、勉強してなかったんです。


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