衝撃
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリガシャ。
今日はいつになく眠かった。昨日は考えるのを止め寝ようとしたが、頭が冴えて、寝るのに時間がかかったためだ。
何時もの通りに下に下りると、珍しく父親の姿があった。不思議に思いつつも、
「おはよう。」
「おはよう。」
「おはよう。」
と挨拶をした。
久しぶりに見た父親に違和感を覚えた。
椅子に座ると母親は
「学校から帰ってきたら、話すことがある。」
と言った。
私は話される内容が気になったが、取り敢えず、食べた後支度し学校に行った。
教室には碧ちゃんがいた。碧ちゃんは私を見ると近づいて来て、言いづらそうに俯いていたが、彼女は、私をもう一度見て、話し始めた。
「あのね、驚かないでね。」
「何が?」
「昨日葉瑠ちゃんが話した夢のことについてだけど…」
「うん。」
「実言うと、夢のことが気になり、昨日家に帰った後似た事件あったかどうか調べたのよ。そうしたら、その夢に似た事件があったの。」
「えっ?」
「その事件はある民家で、両親が無惨に殺され、犯人は窓から逃走したらしく、その両親のたった一人の子供が生き延びたという巷を長らく騒然とさせた事件なの。」
私は衝撃を隠せなかった。まさか自分の夢がそんな有名な事件に似ているとは、と。
「でね、犯人はまだ捕まってないの。」
更なる衝撃にたじろきかけた。
そして、何とか衝撃から立ち直った私はふと昨日の素振りについて聞いてみた。
「それにしても、昨日の素振りは何だったの?」
「いや、気になったならごめん。家に帰ってやるべきことを思い出しただけだから。」
「えぇ~。」
「ほんとに、ごめん。」
「昨日気になって眠れなかったんだよ。」
「まじ、ごめん。」
「うん。分かったよ。」
その後、又平凡に学校は終わり、その日は碧ちゃんと一緒に帰らず、急いで家に帰った。
家に帰るとやはりまだ二人は帰っていなかった。夕食を作りながら、帰りを待った。最後の一品を作っている最中、二人が共に帰ってきた。二人は椅子に座った。作り終えた私は料理を並べ、座り、夕食を食べた。
夕食を食べ終えてから、二人はゆっくりと今まで隠してきたことを話し始めた。私には実の母親羽馬那柚井と父親の羽馬那弌司がいること、そしてその両親は何者かに殺されたこと、それで親戚の西陽家に引き取られたこと、自分が両親が死んだことのショックによって記憶喪失になったことなどを。
話し終えてから、ふとあることが聞きたくなり、聞いてみた。
「質問していい?」
「何?」
「犯人は殺した後、何処から逃げたの?」
「えっと、確か窓からだったと思う。」
私は自分が事件の唯一の生き残りで、又事件の唯一の目撃者であるのをはっきりと確信した。
私は話してくれたことに感謝して、部屋に入っていった。
しかし、記憶は戻っておらず、自分に腹が立っていた。でも一方で記憶が戻ることで起きるだろう影響に怯えていた。
取り敢えず、今日はいつもより疲れたので、風呂入った後すぐ寝た。




