前兆
ジリリリリリリリリリリリリリリリガシャ。
ふぁ~ぁと大きな欠伸をして起きた。しかし嫌な夢だったと思いつつも下に降りていった。
彼女の名は、西陽葉瑠。この西陽家に暮らす明るく活発な子であったが、今悩んでいるのは最近、あの嫌な夢をよく見るようになったこと。しかし、彼女は無関心だった。
下に降りると母親の西陽那弥が朝食を作り、食べていた。
「おはよう。」
「おはよう。」
と挨拶したが、やはり父親は居なかった。
父親の西陽啓は普段から仕事の関係で家に居ることはなく、外泊していた。彼の職業は大学の教授で、本人曰くいろいろと研究しているとのことだが、自分は浮気していると思っているのに対し、母親は父親を信頼して野放しにしている。
私は早く食べて、着替え学校に行った。
学校に着き、教室に行くと、友達の碧ちゃんこと齋日碧がいた。
彼女は幼稚園の頃からの親友だ。彼女の目立つ特徴は背の小ささぐらいだが、彼女はその事をコンプレックスに感じている。
「おはよう。」
「おはよう。」
と挨拶した。そしてその後SHRが始まるまで喋った。
SHRが終わり、その後平凡に学校を過ごして碧ちゃんと帰った。そこで碧ちゃんに夢のことについて話した。
「嫌な夢を見るの」
「どんな夢?」
「ええと、目の前で何者かが、人を撲殺する夢」
「ほぉ。」
と言った時、彼女は驚いていた。
「でね、私に気づくと窓から去って行くの」
と言った途端、彼女は何かを思い出したような素振りを見せたが、何も言わず、その後別れた。
私は、碧ちゃんの素振りが気になって仕方がなかった。何だろうと思いつつ家に帰った。私は母親が帰ったら聞いてみようと思った。




