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 輪廻転生を経験した俺は冒険者となり、家庭を持ちたい。

モチベーションを上げるために短編を書いてみた。

「俺は死んだんですね・・・・」

「残念ながらのう」


現在、俺こと現道 徹(げんどう とおる)は好々爺と言う雰囲気を出している長い白いひげを顎から生やしたご老人の前でうなだれている。真っ白い空間に居るこのおじいさんは神様らしく、死んだ俺の今後について説明してくれるらしいのだが、まずは俺のことを教える。


俺の人生ははっきり言えば幸せとは縁遠い物だった。母親とその親族はできた人たちではあったが父親とその親族たちがお世辞にもいい人とは言えなかった。いや、正直な話ただの悪い人よりもたちが悪い人種だった。


俺の家は町工場を経営しその運営は父親とその両親がやっていたのだが・・・この人たちは仕事自体は問題ないが経営と言う物をまるで理解していなかった。


借金ばかり膨らみ、なけなしの利益はなんと父親の両親が自分たちの懐に入れており、借金の名義は会社でなく父親名義にしていた。


これに気付くことが出来た母親は何とか借金を返して、会社の経営をまともにしようと走り回ったが・・・問題の父親とその両親たちが自分たちがやってきたことは問題ないと思っていやがる。父親ですら両親に利用されていたと言う事実を認めなかった。


父親の会社がそんな状況では俺たちの暮らしも満足にできず、常にぎりぎりの生活を余儀なくされ、服すら満足に買えずに着たきりスズメになることなど日常茶飯事。


それが原因かどうかはわからないが、俺はよくいじめられた。学校に訴えても何もしてくれず転校する余裕もない。俺は我慢するしかなかった。だが、とうとう我慢できずに不登校になり引きこもりとなる。


これに関しては何とか母親が心療内科医を探して、養護学校には通えるようにはなった。その養護学校が小中高の一貫学校だったので俺は高校の卒業資格だけは何とかなった。


しかし、さすがに実家の会社の状況がまずいことと。母親に味方がいないこともあり俺は実家の会社で働くことになった。


そしたら・・・母親の話でしか分からなかった父親たちの問題を実感させられた。仕事の値段交渉などせずに相手の要求ばかりのむ。収入が限られた中で必要にない工程を無断で実行。仕事の収入が材料費だけですっからかんになるなどざらだ。


父親も俺より遅くやってくるは、仕事を始めるのはパソコンでトランプゲームをやってからとか。納期は守らないなどなど問題だらけだとわかった。母親曰くこれでもよくなった方だと言うのだから、これ以上悪かった時など想像すらしたくなかった。


俺は父親とその両親はどうでもよかったが、これまで迷惑をかけてきた母親を少しでも助けたくて慣れない作業でも四苦八苦しながら仕事に集中した。


それらを続けて、簡単な仕事なら俺でもいくつかできるようになったころに・・・俺は死んだ。死んだ原因は軽い地震が起こったときに工場がつぶれて下敷きになったことだ。幸いその時工場に居たのは俺だけだったので母親が無事なのにはホッとした。父親とその両親が無事なのはむかついたが。


「地震の備えは万全だと言ってたのに・・・・」

「詳しく言うとじゃな・・・どうも、工場を建てる時にいくつかの必要な工程をやらなかったようじゃな。しかもちゃっかりその浮いた分は自分たちの懐に入れとるぞ?」

「ほんと屑だな・・・」


こんなことやっといて悪いことやっている自覚皆無なのが、あの人たちの怖いところだ。


「母親はその後どうなりました?」

「それを言う前にわしから君のこれからを説明させとくれ。母親のその後を知ることにもかかわるのでな」

「わかりました・・・」


そう言って俺は姿勢を正した。今でこそ落ち着いているが、ここに着た直後は大変だったんだぞ? 自分の最後を鮮明に覚えているから気持ち悪いやらなんやれで。このおじいさん神様が来た時に何とか落ち着けたが。


「まずお前さんには二つの選択肢がある」

「選択肢・・・ですか?」

「うむ。記憶をなくしまっさらの状態の魂となり、元居た世界で転生するのが一つ。そしてもう一つは元居た世界とは全く違う世界で転生することじゃ」

「後者でお願いします」

「・・・早いのう? 説明は聞かんでいいのか?」


おじいさんが言った選択肢を俺は迷わず後者を選択した。説明を聞かないのかと言うおじいさんに俺は・・・


「もう一度元の世界は御免です。ならもう一つの選択肢しかないですよ」

「まぁの。お前さんのように不幸を経験した場合はそうなる。では・・・お前さんにはいろいろ選んでもらう」

「選ぶ?」


そう呟いた俺の眼前に何やらパソコンの画面が出現し、その画面には【輪廻転生プルグラム】と書かれていた。


「輪廻転生?」

「うむ。お主にはこれを行う資格がある」

「というと?」


おじいさんが言うには輪廻転生と言うのは俺のように不幸だらけの人生か、偉業を成し遂げた人物に行う言うならば世界の起爆材なんだとか。


この輪廻転生プルグラムを行う者は、生前どれだけ不幸かあるいはどれだけの偉業を成し遂げたかで【転生ポイント】を数値化され、この後に転生の特典をポイント内で選んで転生するのだとか。


選べる特典は様々であり、どのような世界かまたは生まれる先はどんな家庭かだとか自分に付与される才能なども選べるし、前世の記憶を持っていけるかも選べるとか・・・


「ちなみにどんな世界があるんですか?」

「本当に様々じゃよ? 科学が発展した近未来な世界から、ファンタジーゲームのような世界まで何でもじゃ。何だったら変身ヒーローや怪獣が出現する世界もある」

「え? 特撮やアニメのような世界があるんですか?」

「あるぞ? そもそも君の世界で造られた話のほとんどはそう言う世界に行ってきた者たちが、確かな記憶は持たずとも魂が覚えている記憶が想像と言う形で脳にもたらしたものだからのう」

「ああ、輪廻転生だから元居た世界にも転生した人たちはいますよね」

「そう言うことじゃ」


話している間に画面は次の段階にいどうして俺の転生Pは・・・


「あの~俺の転生Pが75620ポイントあるんですが・・・・」

「不幸な人生を歩んだ者ならそんなものじゃよ? 多い者では10万P超えとるよ? ちなみに偉業を達成した者の平均は100万Pじゃ」

「偉業達成者スゴイな・・・」


つぶやく俺の転生Pの下にはまずは転生する世界を選べとある。


「ちなみになんですが、俺にお勧めの世界ってあります?」

「そういう物は特にないが、お前さんが居た元の世界よりも文明が進んでおる世界はおすすめせんよ?」

「なぜですか?」

「そう言う世界は転生Pが高いんじゃよ。ロボット兵器が活躍しておる世界などはそれだけで7万Pいるからのう」

「やめときます」


あぶないあぶない・・・聞いといてよかった。俺は再び画面に視線を戻して、よく周りを観察するとソート機能があることが分かり、俺はそれで並びをポイントが低い順にすることに。


その結果、俺は転生する世界をファンタジー世界でモンスターと剣と魔法がある世界の一つを選んだ。選んだ世界はファンタジー世界でまあまあのポイントである25000だ。ちなみに一番低い世界は文明すらない原始時代の世界だった。さすがにこの世界はない。


いくつかあるファンタジー世界と悩んだが、俺が選んだ世界はまだまだ発展途上の世界で色々な人種が争ってもいるらしい。エルフとか獣人とか見てみたい。


その後も俺はソート機能を使い、いくつかの項目を選び最終的にこうなった。




転生世界: ファンタジー世界77番

転生家庭: ランダム

前世記憶: 持ち込み

記憶復活時期: 5歳

才能ランクユニーク: マップ インベントリ 不撓不屈 ステータス表記 

          パーティ共有 健康体


才能ランクレア: 付与魔法 妨害魔法 無属性魔法 魔力操作 

        マナ吸収 身体強化 体力回復・極 魔力回復・極 

        体力お化け


才能ランク一般: 棍棒術 体術 格闘術 槍術 

        投擲 軽業 睡眠効率 方向感覚 

        秀才 絶倫





才能に関してはユニークは生まれた時にごく低確率で持っている才能で、レアは持っていたらスゴイと言われるもの。一般は誰でも持っている可能性があるもの。


記憶復活時期までに45000P使いユニークとレアに15000P使って残ったPでソート機能に合った俺に合った才能に並び替えて考えて取った。選び終えておじいさんが確認する。


「なるほどの・・・なかなかよく選らんでおるの~」

「そうですか?」

「うむ。最近の者はただただPが高い物だけ選ぶ者が大半じゃからな。ここにおる時点で自分に合った才能はP低いと言うことにも気づかんのだ」


それはライトノベルの悪影響だと思います。


「しかし、最後の絶倫はまたどうしてじゃ?」

「あ~・・・元の世界では結局息子を使用できなかったので。これから転生する世界では家庭くらい持ちたいんですよ。それで俺を選んでくれた女性くらいは満足させたくて」

「ほっほっほ。なるほど・・・おぬしも男じゃしな」


俺はこれから転生する世界では家庭を持って子を育てたいと考えている。まぁ・・・そう言うたいそうな考えでななく単純に興味があるのだ。元の世界ではそう言う行為どころか女性と付き合ってすらなかったからな・・・


「そして最後のPに関してはいいんじゃな?」

「はい」


これらを選んだとしても俺のPは1万P残っている。その残ったPに関しては母親のこれからの人生に幸せを与えてほしいとおじいさんにお願いした。


「これだけのPならもっといい才能や転生先の家庭を貴族などにできるぞ?」

「いえ・・・結局親孝行できませんでしたから。父親はともかく母親にはこれくらいしてあげたいんですよ」

「ええ息子じゃのう~あい分かった。神の名に懸けてお主の願いは必ず実行するぞい」

「ありがとうございます」


そう言った途端だんだん眠気が襲ってきた。


「これは・・・」

「このまま眠り起きた時お前さんは第二の人生を歩む。次の人生は幸大きことを祈っておるぞ?」


そう言う神様の言葉を最後におれの意識は途絶えた。




こうして俺は異世界へと転生しオルグとして第二の人生を歩むことになった。もっとも最初から波乱万丈だったが。


なんせ生まれた国が宗教国家で人族至上主義ときたもんだ。人族以外の人種は人とは認めず人族の奴隷だと恥ずかしいことを掲げている。


悲しいかな俺の家もその考えにどっぷりつかっており、まだ五歳の俺にことごとく教えを説いているのだ。俺はその教えを聞き流しながら過ごしていたが、15歳に成人した時に生まれた家と村を出ていく。


あのまま過ごすと聞き流せなくなるだろうし、せっかく異世界に来たのだし他の人種とも仲良くなりたい。そう言うわけで俺は家出をして比較的人種差別をしていない国を目指して旅立った。


そこからも波乱万象な人生を歩むことになる。冒険者になり、初めての仲間はアマゾネスなダークエルフと気弱なエルフの奴隷。そんな二人といろいろあり男女の関係へと発展したり・・・


騎士の国の王女騎士様のお家事情にかかわり、最終的に彼女が仲間になりエルフ二人の男女の営みを目撃され、なぜか私もと加わり・・・


そのほかにも妖艶なキツネの獣人のお姉さんやサキュバスのお姉さんとも知り合い、なぜかこの二人とも男女の関係になり気付けば5人の多種多様な人種とのハーレムだ。


まぁこんな俺を選んでくれたわけだから大切にするけどこれからどうなることやら・・・・

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