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断崖への旅路8(戦闘)

 

 トンネルに似た洞窟の中

 緑や黄色の光で幻想的に輝く

 色とりどりの光の中で慌てふためく人々

 鹿獣人の集落



 ■システィーナの視点



 騒然とする洞窟内!

 コックリが洞窟の出入り口へ駆け出す!


「気をつけて!」

「ああ! 行ってきます!」

 そう叫んだコックリは空間を揺らす音とともに姿を消す! はわあ~っ、どこ行ったの!?

 慌てて風穴の外を見たら、何ともう瀑布の上を! 宙を駆けるペガサスのように! もうあんな先まで!


「「族長! ここは危険です!」」

「「一刻も早く、下層まで退避してください!」」

 首長たちが族長の手を引き逃がそうとする!


「何を言いますか! 客人を戦わせたうえ民を置いて私だけ逃げるなどもってのほか! 私が指揮を取ります! 動けない者や怪我人は見つからないよう隠れなさい! 護衛の者を数名付けること!」

「「はい!」」

「弓兵で遠くからダメージを与え、近接兵で止めを刺します!」

「「はい!」」

 その時、洞穴の外から慌ただしい声が聞こえてくる!

 ムカデ襲来の報を聞いたディアオロスたちが族長を守るためにやってきたんだわ! ああ、凄い続々と! 四~五十人はいる! 皆、女の子たちだわっ! 皆、美人で!

 じゃなくて! ちょっと待って!? ここにこんなに集まってきたら、ムカデを集めることになるし麻痺毒の息で一網打尽になるんじゃないの!?


「ちょっ、ここにこんな集まったらマズイんじゃないの!?」

「う、うん! 外で戦わないと麻痺毒で一網打尽かも!?」 テル君も同じ考えで、慌てふためく。

 洞窟内が騒然として! 角と角がぶつかる音が凄い! と、アグリッピナが! 彼女は私を見つけると、一直線に跳んできた! はわぁ、肩には重そうな斧槍ハルバードを!


「シスさん! 私に風の守りを! 奴らをこの洞窟に近づけないよう、外で戦います!」

「わっ、分かっ!」

「待て!」 嫌味男が私の肩をグイっと! 「まだ早い、落ち着け!」

 何が早いの!? これが落ち着いていられるかと叫ぼうとしたら、今度はハルさんが!


「皆、聞いてくれ! 我々に、作戦があるっ! 今からそれを説明するっ!」

 洞窟内にこだまする野太い声に、騒然としていた皆がピタッと止まる! ええっ、どんな作戦!?


「作戦とは!?」 族長が身支度をしながら!

「このエルフ二人が洞窟内に風の壁を作れる! 毒を防げるから、ここで迎え撃とう!」

「「風の壁!?」」

「「エルフ!?」」

 ええっ!? ザワッとすると、女の子たちが私たちを見る。風の壁って、ハルさんなぜそういうのが作れるって知ってるの!? 私の混乱をよそにハルさんはさらに続ける!


「さっき族長が指示した近接戦闘が得意な者は前に、弓兵は後方で陣を!」

「そう! 皆この建屋のラインより後ろへ!」 嫌味男が家の一つを指し示した「この家の前で風の壁を作り、毒が侵入しないようにする!」

「皆! 聞いた通りです! この策で行きます! そして集まり過ぎてはいけない! 足に自信のある兵は外で距離を取って待機し、ここが襲われている時に援護射撃を! 外部隊の指揮はアレフチーナが取りなさい!」

「「はい!」」

 族長の指示に、弓矢を持ったディアオロスの女の子たちが、外に出ていく!


「シス! 今から風の壁を作るぞ! お前はそっち側をやれ!」

「分かったわ!」

 私は風精霊シルフに命令して風の壁を作り出す。同時に前衛の戦士たちにも風の守りをかけていく。私はハルさんに風の守りをかけるとき、気になったことを訊いてみた。


「いつの間にこんな作戦を考えたの!?」

「ああ! お嬢ちゃんが朝食を作っているときに、コックリがな! どう守れるか策を練っていた! まさかこんな早く役立つとは!」

「そ、そうなんだ!?」

 知らなかった! もうっ、なんでコックリは私に教えてくれなかったの!? もうっ! そんな私の気持ちを察してかハルさんは「お嬢ちゃんには後で話す予定だったみたいだけど、急にムカデが来たからな」と言ってきたけど、もうっ! もうっ! 後でまたつねってやる! つねってやるんだから! 無事な姿を確認したら、思いっきりつねるんだから! その時だった!


「来たああぁぁっっ!!」

 出入り口で監視していた兵の恐怖を含んだ声!

 同時に振動! 何百、何千という人数が足を踏み鳴らすような振動! さらに「ガキガキガキッ!」と硬い岩盤に杭を打ち込むような甲高い音! ひやああっ!


「シスさん、私の後ろへ!」 アグリッピナが私の前に!

「だ、大丈──!」

 ぶ、と言おうとした私は見た! 洞穴入り口の上下に! 左右からも! 私の背丈よりも大きな牙と触角がっ! 体幅三メートル超が七~八匹!?


「「来っ」」

「「シャアアアアアアッッ!!」」

 突然の噴霧! 洞穴出入り口が白く!


「「うわああっ!」」

 分かっていても驚いた! 取り決めた風の壁まで一気に! 白霧が渦を巻いて!

 あ、危なかった! これは危なかった!


「シス! 風の壁を二重にするぞ!」 嫌味男が叫ぶ!

「えっ!? 二重!?」

 どういうこと!? 風の壁が破られそうってこと!?


「ど、どうして!?」

「説明は後だ!」

「わ、分かった!」

 私は言われた通り、もう一つ風の壁を作った! その時、白くなった洞穴入り口から、ドドドドッと振動が! こ、怖っ!


「き、来たっ! 入って来っ!」

「丁度いい! 『 火精霊サラマンダー! 火の呼吸で燃やせ! しかし我々がいる方には火を来させるな!』」

 ええっ! と思った時には、嫌味男が出した火精霊が、風の壁の向こうへ走って行く! 刹那!


 ヴォッッ!!


 目の前が真っ赤に! まるで赤い花! 逆巻く赤い花! 次の瞬間! 不快な叫びが!


「「ギギギギーーッ!!」」

 炎は一瞬で炎が消え失せると! 風壁の向こうで、侵入してきたムカデの体が燃えてる!

 洞穴に入り込んでいた部分が火に包まれて! 四匹の頭部と第三~四節くらいが! 燃えて! ドシンドシンとのたうち回る! やった! きっと風の壁がなかったら、凄い臭いんじゃ!? ああっ、風の壁が一つ消し飛んでる! それでか!


「今だ! 射てええええっ!!」 族長の号令!

「「はああっ!」」

 ビュビュビュビュッ!

 一斉に弓矢が放たれ、ドスドスドスッと全弾命中する!


「「ギギギギーーッ!!」」

 巨大ムカデは苦しがるも、それは弓矢の痛みじゃなさそう! 顔や目、体表が焼けて苦しがっている感じ! ムカデたちは火を消そうとのたうちまわっているけれど、その後ろからドドドドッと新たな巨大ムカデが三匹っ!!


「射てっ!」

「「はああっ!!」」

 ドスドスとムカデに当たるも怯むことなく突っ込んでくる! ひゃああっ! 斧槍を持つ女の子たちが飛び出そうとする瞬間! 嫌味男が前に!


「待て! 十メートルの距離になったら私が動きを止める!」

「「えっ!?」」

「皆の出番はそれからだ!」

「おうよっ!」

 ハルさんが両腕をグルグル回す! 前衛の女の子たちが腰を落として突撃の構え! どうするの嫌味男! ムカデの動きを自分が止めるなんて!?

 ひゃああ、巨大ムカデは凄い勢いで近づいてきて! ひゃああ!

 その時、嫌味男は、半身になって片手を挙げる!


「『 戦乙女ヴァルキリーよ!! 』」

「「おおおっ!!」」 皆が叫ぶ!

 嫌味男の頭上に、鎧姿の勇ましい美女が!

 あれは勇気を司る精霊、戦乙女!

 戦乙女は嫌味男の命に従い、二本の光る槍を出現させる! そして十メートルの距離まで迫ったムカデたちに!


「『 その気高き槍を以って、我が敵を貫け!! 』」

 戦乙女が光る槍を投げる!

 ギイイィンッ!! ギイイィンッ!!

 涼やかさを感じる金属音が! 煌めく光の軌跡を宙に残しながら、光槍は二匹の頭部を貫き、大地に刺さる!


「「ギチギチギイイイッ!!」」

「「おお!」」

 槍が杭になって! ムカデの動きを封じる!


「もう一匹!」

 ギイイィンッ!! 再び光槍を出現させた戦乙女は残りの一匹の頭に槍を投げ、大地に串刺しに! ムカデたちは頭に杭を打ち込まれた状態で前に進めない!


「今だ! とどめを頼む!」

「任せろ!」

「「はいっ!」」

 ハルさんや前衛の女の子たちが一斉に飛び出す! はわあぁっ、やるじゃない! 凄い! 何だか嫌味男らしい戦い! いつもの嫌味な言葉で相手を刺すんじゃなく槍で相手を突き刺し、動けなくする! 嫌味男らしい!

 ムカデたちは暴れながら体をくねらせ、のたうち、槍を抜こうとする! でも嫌味男はさらにもう一本ずつ投擲して暴れるボディーに杭を射つ! やった! これなら楽勝じゃない!?


「槍は十秒で消える! その前に倒せ!」

「ええ!?」 前言撤回!

「「充分だ!」」

 まずハルさんは右手を大きく振りかぶって!


獣闘気じゅうオウラ!」

 突撃したハルさんは! 縫い止められたムカデの一匹を! 光り輝く腕で! 上から叩きつける!

 ドゴォッ!!

 ひゃあ、光りで巨大になった手で殴るとムカデの赤い頭部が広範囲にひしゃげる! 凄い! そのまま全体重を乗せ!


「ぶらあっ!」

 グシャアアッ!!

 ムカデの頭部が粉砕!! 肉片や汁が飛び散る!


「「はああああっ!」」

 アグリッピナを含めた女の子たちは、しなやかな全身のバネを使って! 重い斧槍を大きく振りかぶり! 邪魔な足や節と節の間に振り下ろすっ!


 ズゴンッ!! ズゴゴンッ!!

 凄い! あんな重そうな斧槍を! 華奢で綺麗な女の子たちだけれど、やっぱり獣人! パワーが凄い!


「ギギギギイイイッ!」

「「やあああっ!!」」

 何度も何度も振り上げては振り下ろし! あるいは力の限り凪ぎ払い! 槍が消える前に、頭部と節を断裂させた!


「「ギチギチギチギチイイイッ!!」」

 火を消したムカデたちと新たなムカデが迫る!

 迎え撃つ! と構えたら、頭部を失ったムカデがビチビチ、ドカドカ暴れて始めて!

 うわああっ!

 下敷きになる戦士も!


「ヌウッ!! 戦乙女よ!」

 嫌味男は頭を失ったムカデに何本も光槍を投げる! ドカドカとムカデを貫通して大地に縫い止め!! 何てこと!? 頭を潰しても動くなんて!


「刺さった弓矢を利用してロープで動きを封じなさい! 封じたら細切れに! 非力な者は足を切り落とすなどできることを!」

「「はい!」」

 族長の指示に後衛の戦士たちが一斉に動き出す! 私も地精霊を何体も出し、ムカデの動きを封じる手助けをさせる!


「頭を潰したムカデは後衛部隊に任せる! 我々は前に!」

「「はい!」」

 ハルさんの声に前衛の戦士たちが走る! 嫌味男は数歩抜け出すと「喰らえ!」と光槍を次々に!


「「ギチギチギイイイッ!!」」

 動けないムカデたちは毒の息を吐き出す! でも!


「「毒がなければ! お前ら何てえええっ!」」

 前衛の女戦士たちは皆、風の守りで無事! 斧槍をザクザクと足や胴体に振り下ろして! 頭を固定されたムカデたちは胴体で暴れまわる! ひゃあぁっ! 何人もの女の子たちが吹き飛ばされたりケガをしたり!


「テル君! 怪我人を助けよう!」

「うん!」

 私たちはケガをして動けない女の子たちを担いで奥へ! しっかり! 大丈夫よ!


「フゥッ、フゥッ! 戦乙女よっ!」

 肩で息をする嫌味男! ああ、脂汗が! あれだけ戦乙女の槍を射てば! 霊力を使いすぎに!


「ぶりゃああっ! ぶぉりゃああぁっ!!」

 向こうではハルさんが獣闘気で殴りまくり! ああ、でもやっぱり凄い汗が! 大丈夫なの!? 心なし光が弱くなったような!? とテル君が!


「獣闘気は、獣の生命力を武器に変えて闘うから、使いすぎると体力を失う危険な技なんだ! いくらハルさんでも、もう限界じゃ!?」

「そ、そうなの!?」

 昨晩「疲れるから嫌だ」って言ってたのはそういうこと!?


「頑張って! あと少しよ!」

「頑張れええ!!」

 もう何匹倒したか分からないくらい千切れていて! 厄介なのは頭を失ったのに暴れているムカデだ! 族長はムカデを動けなくするために自らムカデの返り血を浴びながら、足をザクザク切り落とす!


「頑張れ! 動ける者は武器を持ってとどめを!」

「「はい!」」

 族長の檄に武器を手にした女の子たちが攻撃する!

 頑張れ! 私は地下茎を持つ木の根で暴れるムカデを押さえ込みにかかる!

 そのとき! さらに洞窟の向こうから複数のムカデが!

 ひやあああっ! もういい加減にして!


「「射てっ、射てえええっ!!」」

 洞窟の外から幾つもの声! さらに大石が落ちてきてムカデをグチュッと押しつぶして! 外のメンバーが援護してくれてるんだ!


「シス!」

 私を呼ぶ声に振り向くと、嫌味男が膝をついている! 額には大粒の汗!

 普段見せないその姿に私は急いで駆け寄る!


「だ、大丈夫なの!?」

「あまり大丈夫じゃない! ゆえに肩を貸してくれ! 私をジャベリンの射程まで!」

「分かったわ!」

 私は肩を貸すと嫌味男と共に歩む。頑張って!

 ああ、嫌味男は気を鎮めるように「スウゥーー、フゥウーー」と深呼吸を!


「霊力回復できる?」

「さあな」

 霊力は寝たり食事したり入浴したり、癒されることで回復する。

 だから、普段からいがみ合っている私じゃ逆効果の可能性もある。


「ごめんね」

「何がだ?」

「肩を貸すのが私じゃなければ、霊力も結構回復するかもしれないのに」

「……ハァ」

 ああもうっ、気だるさをあからさまに! そんなに私の肩は嫌なんかい!

 と怒ったからか、私は足をぐねってバランスを!


「はわわっ!」

「おっと」

 嫌味男が逆に私を支える。ああ、ありがとう。

 と思ったら目の前が暗い。「あれ?」と思ったら、嫌味男がフワッと抱きつくように私に寄りかかっている。え!?


「ローレン!? どうしたの!?」

「……」

 私は「まさか!」と思い、ローレンの背中や脇腹などを触ってケガがないか確かめる! 凄い重症を負ったんじゃ!? と嫌味男は離れる。


「フッ、ケガなどしていない」

「大丈夫なの!? どうしたの!?」

「フッ、どうもしない。ここまでで充分だ。お前は怪我人を助けてやれ」

「言い方! もうっ、言われるまでもなく、やってるわよ!」

「フッ」

 まったくもう! 何なのよ! 心配したのに!

 ああでも嫌味男は足取りも確かで、小走りに駆けながら戦乙女を出している! 少し霊力が回復したみたいだけれど、なぜ!? いがみあってたのに? いがみ合っている方が彼にはいいのかしら? そうか、嫌味男は嫌味を言ってる方が心地良いってことか!

 いや、そんなことより! 出入口の方ではハルさんと女性戦士たちが戦闘を繰り広げて押されている!


「さあっ! もうひと踏ん張りだ! 私が動きを止める!」

「「頼む!」」

 嫌味男は再び光槍を放つと、複数匹のムカデを大地に串刺しにする!

 そこを斧槍を持ったハルさんと女の子たちが、ザコザコザコッと切りまくる!

 総力戦だ! 族長も斧槍を持って前線で戦い皆を鼓舞している! 洞窟の奥では頭をなくした動けなくしたムカデを倒すために怪我人や子供も皆で攻撃を加えて!

 総力戦だ! 皆、肩で息をしながら! フラフラになりながら斧槍を振るう!

 そしてついに! 動くムカデがなくなる時が!

 外で援護していた女の子が叫ぶ!


「ムカデは外にいません! ムカデは外にいません!」

「全部倒したようです! 全部倒したようですっ!」

 二回言った! 重要なことだから! 二回言った!


「「わあああああっ!!」」 呼応する女の子たちの歓声!

「ぶおおおおっ! やったか! 撃退したぞおおおっ!!」 ハルさんの叫び声!

「やった! やったわ!」 私もその場で飛び跳ねる!

「でしししっ! やったああ~~!!」

「皆、よくぞやりました! よく踏ん張りました!」 族長が皆を労う。

「「はい!」」

 私はテル君と共にハルさんや嫌味男の元へと走る! 彼らは血塗れの泥だらけになりながら、大地に座り込んでいる!


「ハルさん! ローレン!」

「おお~、お嬢ちゃん!」

「フゥ、来たか」

「ケガはない!?」 テル君が叫ぶ。

「俺はない。テル、タウリンの実持ってないか? 腹減ったわ」

「持ってるよ!」

「フゥッ、霊力打ち止めだ。シス、オール・クリンをしてくれ」

「任せて!」

 私がオール・クリンをかけようとしたその時……


 ゴロゴロゴロゴロ……


「「えっ!?」」

 外から何かが転がる音が!

 今まで聞いたムカデの歩く音じゃない!


 ゴロゴロゴロゴロ……


 外で援護していた戦士たちが音の方を探ると「「何だ!? あれはっ!?」」と皆が固まって一点を見ている! 何!?


「「な、何!?」」 私とテル君は駆け出す!

「オ、オイ!」「待て!」

 嫌味男やハルさんが慌てて制止しようとするも「大丈夫だから」と、私とテル君は一緒に洞窟の外に!

 まばゆい太陽の下で、戦士たちが見ている方を見ると!


「「な、何あれ!?」」

 私とテル君は同時に叫んだ!

 私たちの視線の先には、オーバーハングしながら切り立つ断崖が聳えているんだけれど……

 段々になりつつも、オーバーハングする断崖が聳え立っているんだけれど……


「「ボ……ボール?」」

 巨大なボールが……

 たぶん、大きさ二十メートルくらいはあるボールが……

 オーバーハングした断崖を……

 重力に逆らって、ゴロゴロとこっちに転がってきている。


「「何、あれ?」」






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