断崖への旅路4(断崖登坂2)
天高く聳える岩の断崖
断崖は地を這う者たちに立ち塞がる
重く圧し掛かる畏怖の断崖
■システィーナの視点
斜め上に向かう岩の洞窟。
ちょっと足元が濡れていて滑りやすいから気をつけて。凄い洞窟だわ、壁や天井がスベスベしていて、独特な縞模様が綺麗。
登り切った先にある明るい日差し。眩しいなあ。
「ふぅ、あとちょっと。えい、さの、さ」
手を使って登っていた私の前に差し出された大きな手。
「ふふ、エルフの掛け声ですか? さあ手を」
はわぁ~~、大きいなあ~~。指が長いなあ~~。
見上げると、ああコークリットさんの優しい表情。うふふ、だいぶ表情が出てきたんじゃないかしら……
彼は同じ人間、聖戦士から敵意や悪意、殺意を向けられて、心を押し殺すことで表情を失ったから、逆に大自然に触れさせられれば……
もしかしてその感動で癒されるという可能性があるかしら?
「シスさん?」
「あっ、何でも! うふふ、ありがとうございます」
はあ、もうやだ。すぐに頬が熱くなる。
緊張しながらもその大きな手にそっと手を重ねると、グイッと凄い力で引き上げられる。はわぁ~~、一瞬の浮遊感。凄い力強い!
「ありがとう!」
「ふふ、どういたしまして」
眼差しは優しい。
彼の優しい眼差しが私に向けられていると嬉しくて。はあ~~、もっと見つめられたい。もっと仲良くなりたいなぁ……
どうすれば距離を縮められるかしら? もっとこう、遠慮しない仲というか……もっと見つめ合える仲というか……
どうすればこの距離を……?
「でししっ、お疲れシス姉ちゃん!」
「うふふ、ありがと。やっと追いついた! もう勝手に行っちゃダメよ!?」
「でしし!」
そうなの、結局テル君が見つけたあのルートは大正解で、瀑布の裏にあった洞窟を抜けると、何と瀑布の第二層に繋がっていたの。
うふふテル君の得意そうな顔! 本当に大活躍ね! 子供じゃないと怖くて行こうとしなかったわ。
でもやっぱり危ないところが多いので、蔓で橋を作ったり、樹木で柵を作ったり、さらにはコークリットさんが剣で岩の足場を平らにしたり、崖の邪魔な部分を削ったり。時間はかかったけれど、かなり楽に通れるようになったわ。
「ああ~~、解放感! 清々しい! ちょっと湿り気があって」
そう洞窟の閉塞感から、圧倒的な大自然の解放感が! 半端ない! ほほお~~う!
何より見上げる空間いっぱいには重厚長大な地殻の宮殿! 影に日向に、霞を纏う断崖を見上げれば、畏怖と畏敬の念がそこはかとなく沸き起こる。
何て圧倒的! 何て大自然! ただそこに鎮座するだけでパワーを与えられるような圧倒的な大自然!
「はわあ~~、ここにも水煙が……ああ、また瀑布があるのね……」
もう呆れるしかない。
水煙と共に上がって来たのに、また新たな大瀑布が水煙を纏って、奥に控えて見えるんだもの……本当に階段、いえ階層となって瀑布が奥へ奥へと続いているわ……
また、どこかにあるのかしら?
同じような道が……見上げる断崖は、水煙の放つ薄いヴェールが漂っていて、よく分からない。
「シス姉ちゃん、向こうに行ってみようよ! 下の景色が見れるかもよ!」
「うふふ、いいわよ~~」
落ち行く瀑布を指すテル君。
突然、世界の果てのように水が切れ、落ちていく瀑布の滝口。モウモウと水煙の積乱雲が沸いて雲の中にいるかのような凄い世界なんだけれど、時々雲が途切れて景色が見えるの。
その一瞬の景色が、何だかワクワクドキドキする!
「あそこから下を覗いてみようよ!」
「うふふふ! 賛成!」
散策がてら岩場と草の原を流れに沿って歩けば、ドドドドドッと体を揺さぶる轟音とともに突然途切れる水の断崖が。
ほわぁ~~、足元が急になくなる。ち、近づくのが怖い! 命綱とかないし! 怖い!
「ここ、怖っ! テ、テル君、手を繋ごう?」
「でしし、いいよ!」
わあ、小さな手だなあ。まだ子供だもんね。うふふ。
お互い手に汗をかきながら二人で恐る恐る近づくと、水蒸気で真っ白!
何も見えない!
恐る恐る下を覗き込んでも、沸き上がる雲だけ!
おお~~、案外怖くない? と突然!
「わっ!」
「ひやあっ!」
突然テル君が私を断崖の方に押して!
私は心臓が竦み上がる! でも彼はしっかり手を繋いでくれていたから落ちることもないけれども!
「もう、もうっ! このイタズラ小僧~~!」
「でししし!」
笑い事じゃないよ、もうっ! 血の気が引いて腰も足も何もかもガクガクだよ!
それでも怖いもの見たさでもう一度水の断崖から覗き見ると……
「「ああっ!」」
突然、目の前が晴れたの!
それは僅かな雲の切れ間だったけれど、眼下と彼方に広がる景色が垣間見えて!
波立つ水面がキラキラ輝く広い湖と、遠い対岸には私たちが歩いて来た峡谷が!
「見えた! 見えたわ!」
「うん! 凄い! 凄い高かった!」
「はわあ~~! 綺麗だった~~!」
ああ~~! また白い雲に隠された~~!
残念に思いながらも、私たちはコークリットさんのもとへと戻る。うふふ、見えたことを報告したいわ。そう思っていると。
「どうどう、あと少しだ」
私たちが登ってきた洞窟から嫌味男の声が。
と、断崖を覆うように生える蔓草の中から彼の乗っているウォーエルクがニュッと顔を出した。さらに少し遅れてハルさんが顔を出す。
「ぶはは、そ~れ一角馬を連れてきたぞ」
ハルさんの後ろから私の一角馬がやってきた。ありがとう! その後、皆の荷物を持った石従者がえっちらおっちらと登ってきた。私とテル君は皆の元へと戻る。
「さあ、これで全員揃いましたね」
「「おう!」」
皆、コークリットさんのもとに集まった。
ああ、大自然を背にしたコークリットさんはカッコいいなあ。
「さて皆さん、今の道はどう思いましたか?」
「はい!」 私は一番に手をあげた「登りやすかったです!」
「フッ、そのまま登りやすさの感想を答えてどうする。相変わらずの単純さだな」
「たっ、単!? なっ、何ですってえ~~!?」
もうっ! 本当に! 何なのよ、一体!
「ま、まあまあ」 とコークリットさん。
「ぶっはっは、お嬢ちゃんの言う通り登りやすいということは、まあ『 自然にできた道ではなく、誰かが作った道ではないか 』ということの裏返しだわな」
「「えっ!?」」 私とテル君は同時に反応した。
「フッ、この洞窟なども、自然にできた洞窟を長年かけて綺麗に仕上げたという印象があった」
ええ!? そういうこと!?
そう、こんな道や洞窟があるなんてラッキーって思ってたけれど、作られた道ってこと!?
「やはり同じ印象ですね」
「「うむ」」
そ、そうなんだ!
はわぁ~~、考えもしなかった~~! 言われてみるとそうかもしれない。
あれ、でも何だか妙な感じだわ。
「でも、作られた道だとすると何で崖の途中からなのかしら? 二十メートルくらいの高さからよね。一番下から作ればいいのに」
私はふと思ったことをつぶやいた。
「そこなんだよな」 とハルさん。「なぜだろう?」
「はい。あえて一番下から道を作らず、途中から道を作るというのは」 コークリットさんは周囲を見渡して「『 道の場所を知っている者だけが使える。余所者には利用させない 』ということかもしれませんね」
「「え!?」」
「じゃあ、我々は招かれざる客!?」
私たちは周囲をキョロキョロと見渡した。
この大瀑布を挟む大断崖の空中庭園のような森の中に、何者かが潜んでいる!? 水煙のヴェールを纏う断崖を見上げれば、雲の中に巨大な鳥が飛び交うのが見える。
はわわ、途端に何だか変な視線を感じる。何者かに見られているような……はわわ。
「千里眼で周囲を調べてみましたが、知能や土木技術を持っていそうな存在は見つかりませんでした。というよりも水蒸気で遠くから俯瞰することができず、さらには近づいて見ても棚地と空中庭園が沢山ありすぎて探りきれなかったという」
申し訳なさそうなコークリットさん。そんな彼に嫌味男が。
「フッ、気にするな」
「言い方っ! 何なの? その謎の上から目線」
私がすかさず文句を言うと、コークリットさんが「くっ」と笑った。本当に表情が少しずつ出てきてる! でももうっ、笑わせるためじゃないですからね!?
「フンッ。しかし道を作れるほどの知能を持った生物は確実にいそうだな」
「はい。ちなみにこの第二階層から第三階層へ続く道は見つけました。やはり断崖の途中からとなっていますね」
「ぶはは。さすが、ただでは転ばんな。そいや、我々は通りやすいように橋を架けたり大地を削ったりしたがまずかったかね? 登ってきてほしくないのに逆に登り易いよう勝手に作り上げてしまったし」
「フッ、まあ仕方あるまいな。山羊やカモシカくらいの大きさなら通れた道だが、大型のウォーエルクやハル殿らが安全に通るには狭すぎた」
「ぶははっ、本当だ!」
とハルさんは下半身の馬体をたたいた。うん、ホントそうよねえ。
コークリットさんも「後続隊のことや帰り道のことを考えると、道を作っておかないと危険ですし」と言っていた。なるほどそうよね。
「さて、では三階層まで登ってから野営の準備を始めますか」
「「おう!」」
◇◇◇◇◇
水煙の雲の中で気づく。
断崖はデコボコしながらオーバーハングしていて、竜の鱗を逆につけたみたいにも思える。
つまりは逆鱗? 逆鱗に触れながら削りながら登る我々に、いつかとんでもないことが起こるかしら? いやいや縁起でもない。
圧倒的な質量の巨壁を仰ぎ見てはため息をつき、畏怖を覚えながら、第二層から第三層への道も登りやすいように削ったり橋を架けたり。難なく乗り越えた私たちは野営の準備をした。
今日の野営地は瀑布の裏に広がるドーム状の洞穴の中で、大地の大きさと流れ落ちる瀑布の幻想さにウットリしてしまう。瀑布を裏から見ると表側より静かでカーテンのよう。外部からの視線を遮断し、浜辺となって水が押し寄せるの。瀑布の裏側は水が凪いでとても穏やかなんだわ。
洞穴内だから宿坊を作る必要もなくて、釜戸を作るとハルさんが撃退した大型の鳥獣類ゴルコンドルを捌いてスープや照り焼きに使う。ハルさん、捕まえるの無茶苦茶上手ね。ケンタウロスは天性の狩人なのかも。
「うふふ、さあご飯できましたよ~~。召し上がれ~~」
「待ってました!」 ハルさんはそう言うなりガツガツと頬張りながら「美味ぇっ! お嬢ちゃん、本当に料理上手だな!」
「でししし! 本当だね!」
「うふふ、味わって食べてね」
うふふ、作るのに一時間以上かかるのに食べると十分とかなんだもん。急いで飲み込まず味わって食べてね。
「「美味ぇ! 美味え~~!」」
「「ガツガツ! バクバク!」」
「うふふ。沢山あるからもっと味わって~~」
でも「美味しい」って喜んで貰えると私は嬉しくて、コークリットさんにも視線を向けた。
私の視線に気づいた彼も「はい、本当に美味しいです!」と言ってくれたんだけれど……
私は何となく釈然としなくて。うう~ん?
思わず考え込み、素晴らしい答えを思いついた瞬間、彼は慌てた。
「ほ、本当に美味しいですよ?」
「いや、そうじゃなくて……コークリットさん、敬語とか丁寧語とか、やめませんか?」
「え?」
「仲間内で敬語とか丁寧語。いらないです」
そう、それが素晴らしい考え。彼と近づける可能性がある素晴らしい考え。私は最もらしいことを早口でまくし立てる。
「コークリットさん、『 心の中の言葉遣いは適当です 』って言ってたでしょう? それなのに出てくる言葉は、頭で選んだ他人行儀の言葉で。それは心で思っていることを頭で変換してワンクッション置くわけですよね。心の言葉にカバーをかけることが、心の中にある感情にもカバーをかける下地になるというか……本来、丁寧な言葉を選ぶのはいいことなんですけれど、表情を取り戻すまで心の言葉のままにしてみませんか?」
「な、なるほど」 そういうこともあるか、とつぶやく。
うふふ、間違ってはないよね。ハルさんやテル君と比べ、美味しいという感想が私には響かなかったのは、言葉を選んで本心を包み隠しているような気がしたからだし。
「エルフの里を初めて見た時の言葉と表情。あれが自然な姿なんじゃないかと思うんです」
「なる、ほど」
そうなの。あんな素の感じで接して欲しいんだ。
でも本当は……敬語だと。
ちょっと遠い気がするの。心が。
近づきたいの。彼に。敬語はよそよそしくて、心が遠いような気がするんだ。普通に話してくれたら、心が近づけるような気がするの。
「まあ、仲間内で敬語はいらんわな」
「でしし、そうそう! 何だか壁を作られてる感じがあるね!」
「そ、そうか……」
そうだよ。ホタルを見た時、種族を越えた仲間がいるって納得していたよね。仲間だから敬語とかいらないわ。
「フッ、かくいうお前も敬語や丁寧語だけどな」
「ぶははっ! 本当だな!」
「でししっ!」
「もうっ! 私はいいじゃない! そうだ、呼び方も『 さん 』づけをやめましょう! 私のことは『 シス 』と呼び捨てでいいです!」
うん! 彼にはシスって呼ばれたい!
「なるほど」 彼は何度も頷いた「そうですね……いや 『 そうだな 』だ。じゃあ、シスさんはそう呼ばせていただ、いや呼ぼうかな。わた……俺のことは『 コックリ 』と呼んでください。親しい人たちは俺をコックリと呼んでいたので」
「「コックリ!?」」
「ぶはっ、コックリか!」
彼は満足そうにうなずく。そう呼ばれると「表情を失う前の、子供の頃に戻れそう」と言った。
「フッ、私は今まで通り『 神殿騎士殿 』と呼ぼう。もうそっちの方がしっくり来ているんでな」
「でしし、僕も!」
「うん、あくまでも彼が心の中の言葉を出すだけだから、私たちは自由でいいでしょう! ね~~、コックリ~~」
さりげなく、さっそくコックリと呼ぶ私。うふふ、嬉しい! 「コックリ」なんて、心の距離がグッと縮まったみたい!
「分かり、ゴホン! 分かった! じゃあ、おかわり、よろしく! シス」 顔をふせてお皿を差し出すと最後に私の名を呼ぶ。
「うふふ、はい!」
ああ、何だかニマニマしちゃう。
可愛い! 照れてるんだもの!
でも! シスって呼ばれるのが嬉しい! コックリと呼ぶのも嬉しい! うふふ、うふふ~~。
その後、和やかな食事が終わるとハルさんとテル君は「滝を浴びに行くぜ!」と言って緩やかな滝の部分までザブザブと向かって行く。もう、危ないんじゃないの!?
「うふふ、コックリはいつものオール・クリンでいいかしら?」
「はい。う、うん、頼める、かな?」
「うふふ、もちろん! 遠慮しないっ!」
「う、うん……」
うふふ、可愛い! 可愛いっ!
戸惑ってる感がもう! キュンキュン来る! 今まで凛々しくて格好良かったのに、凄く自信なさげに。素の言葉の自分がおかしくないか心配げなこの感じ。
ああもう、ああもう~~! いじわるしたい!
可愛いから、いじわるしたい!
どんないじわるがいいかな? 彼がどんな顔をするか想像するともうっ!
「うふふ、じゃあ~~」
「フン、私がやろう」
「ああっ、ちょっ! ちょっ!」
嫌味男が水の精霊を呼び出したその時だった。
ドッパアアアーーン!
「うおおお!」
「うわああ!」
突然、大きな何かが! 滝から落下してきた!
ええ!? 何!? 何なの!? 大波が!
「ハルさんとテル君は!?」
姿がない! 大波に飲まれた!?
「ぶっはあああ!」「ぶあああ!」
「ハルさん! テル君!」
ハルさんとテル君が波から現れた! よ、良かった!
「げほげほ! な、何が!?」
「あぶぶ!」
「ハルさん! 後ろ! 何かが!」
「「ああ!?」」
滝壺の水面が盛り上がる! ドドドド!
大きい! 何あれ!?
「「な、なんだ!?」」
「ああっ!」
「あれは!」
「ギチギチギチッ!」
不快な歯軋り音!
不吉な赤い頭部! 平べったい節の体! 側面から飛び出る無数の足! パッと見で分かる巨大なムカデ! 昆虫獣類!
「「レッドセンチピード!!」」
「ギチギチギチッ!」
横幅三メートル超、見えるところで長さ十メートル超のムカデが! 二人に気づく!
「うわああ!」 叫ぶテル君!
はわぁっ! 巨大ムカデが触角の生えた口を開いた! キモッ、ワシャワシャ歯の一本一本が動く! 食べるつもりだ!
「うおお!」 コックリ! 壁に走る! 剣を取りに! 「うおおお!」
「ぶああ!」 ハルさん! 手ぶら!「くそ! 疲れるがやるしか!」
巨大ムカデがハルさんに迫る!
ハルさんを丸のみしようと頭から!
ハルさんは水の中で踏ん張ると両手を体の後ろに引く! 次の瞬間、迫り来る巨大ムカデに!
「獣闘気会心撃!」
右手を上から、左手を下から大振りに! すると腕が光って、大きな光が巨大ムカデの赤い頭部を上下から挟んだ!
ズゴンッ!
「ギッギイイイ!!」
「ぶあああっ!」
巨大ムカデの平たい頭がさらにひしゃげる!
何あの技!? と、ムカデが体をくねらせて! キモッ!!
「あっ! まさか!?」 コックリがハッとして「ハルさんっ! 宙に投げられますか!?」
コックリが剣を抜いて走り出して!
「応っ!」 ハルさんは振りかぶって「ぶああああっ!」
巨大ムカデを宙に!
水の中からズリュリュリュリュッ! と宙を!
「『 飛翔脚! 』」
コックリが魔法を! 次の瞬間、ヒュドンッ! ヒュドンッ! ヒュドドッと乾いた破裂音がしたかと思ったら、あっという間に彼は宙に浮く巨大ムカデの元に! 速っ! ムカデの潰れた顔面の前! 速っ!
「『 波斬の太刀! 』」
ズドドドッ!
私には一振に見えたけれど、ムカデの頭部が十以上の肉片に爆散! そのまま背に飛び乗ると刃を突き立て、縦に! ムカデが切り開かれて!
「そこだあっ!」
ズリュッ!
縦に開かれたムカデの体内に腕を突っ込むコックリ! 何で!?
「ええ!?」
「何だアレッ!?」




