勝者
今日も今日とて更新は夜中!w
勢いで書いてます。
頭のいいⅣ君
君は最後に出てほしかった…。
さてさて本編へ!
ルームマスターである日向と、number'sの俺の行ったゲーム、スコパの一回戦の集計結果は、こうだった。
俺は5点。
日向は4点。
(俺が一歩リード…か。)
やっぱり。
「…もう一戦…だね。あと一戦かな?二戦かな?どう思う、お兄ちゃん?」
そう言って、日向は微笑む。
こいつに相変わらず悪意はなく。
点数をリードされてる事にも驚きすらしていない。
嫌な予感がする。
(やっぱり…な。)
「クロネコ、お前悪趣味。」
〈…さっすがⅣ君。わかっちゃったんだ、このBOXの仕組み。〉
クロネコはいつもの気味の悪い笑みを消す。
「…あんだけヒントがあったのにわからないほうがおかしい。」
〈まぁ…ね???でもここにいるバカ二人は気が付かないみたいだけどね?…ちょっとー、睨まないでよ二人ともー。〉
クロネコはどうやら二人に睨まれているらしい。
俺は日向の方を見て、言葉を発した。
「なぁ…ルームマスター。…いや、日向。俺の名前…教えてくれよ。
母さんや父さんの事…思い出したいんだ。友人の事も。もちろん、お前の事も。」
「…いつから気がついてたの?お兄ちゃん。」
「部屋に入る直前から…かな。」
簡単なことだ。
日向は…俺の名前を呼べない。少なくともゲームが終わるまでは。
呼べば敗北が決まってしまうから。
つまりはそれがNGワード、ということ。
「やっぱすごいなぁ。…でも嫌だってゆったら?」
日向がじっとこちらを見ている。
「…それは無理なんじゃないか?お前やクロネコはここでルールにがんじがらめなはずだ。俺…というか対戦相手に嘘はつけないんじゃないか?おそらく。それに、お前は俺を助けたいんだろ?なら拒絶する理由はない…んだろ。」
今まで一度も邪気がないようにみえたのも当たり前だ。はじめから嘘なんてついていなかったのだから。
〈へぇ~そこまでわかってるんだ?〉
クロネコは心底驚いたような顔をした。
「…いいよ。でも代わりに…母さんの事…お願い、晶お兄ちゃん。」
〈これをもって、ゲームを終了~。勝者はⅣ君~!いえーい、ドンドンパフパフ~♪さぁ、Ⅳ君?白か黒か。〉
「…その前に記憶をすべて返してもらっていいか?」
〈わかってて、推測が合ってるかどうかを確かめたい…か。ま、いいでしょ。返してあげる。キミの全てを。〉
クロネコが何か一言二言言うと、俺の中に記憶が滝のように流れ込む。
その記憶の処理に追われているさなか、日向は俺に尋ねてくる。
「ねぇ…お兄ちゃん。…なんでわかったの?」
少し悔しそうに、でもなんとなくわかっていたみたいな顔の日向の頭を撫でる。
「あー…違和感があったのは呼び方、かな。俺の事はお兄ちゃんと呼ぶのにクロネコにはさん付け、あの二人は君やちゃん付けだったろ?」
嫌な予感はよく当たる。
「やっぱお兄ちゃんは日向の最高のお兄ちゃんだよ。」
そう言って日向はにっこり微笑む。
〈さぁ、改めて。選択を。〉
クロネコのその問いに対して答えようと俺は息を吸った。
…晶君と日向君。できることならハッピーエンドに行ってほしい。
クロネコの近くにいる二人がやかましそう。
主にⅤちゃん。
あの子そのまま育ったらきっと結婚できなさs((