遊び
よし。ここまででTwitterに投稿した分が最後になります。
この次からは本気で更新!
なにはともあれ続きをどうぞ!
一言でゆって子供部屋のような場所だなと思った。
ただ1つ言うなら、この部屋は…なんというか…真っ白だった。玩具はあるけれどすべてが白塗りだった。
「お兄ちゃん、遊ぼ?」
なんの悪気もなく、子供は俺に言う。
〈んーじゃあ早く始めちゃおっかぁ~。〉
クロネコのふざけた声が流れる。
のらりくらり、掴みどころのないクロネコの目的も、そして俺のことをお兄ちゃんと呼ぶこの子供の真意も。
俺を助ける?
そして、あの二人とは旧知の仲なのか?
だとしたらあの二人は記憶を失っていたと嘘をついていたのか…?
…駄目だ。わからないことが多すぎる。
俺…は。
記憶を失う前の、俺は。
ルームマスターと知り合い…なのか?
〈なんのゲームにするの~?日向君は〉
だとしたら何故、こいつは俺達を殺そうとしている?
それに…俺がこいつに逆らえないのは…なんでだ?
「んーじゃあ、じゃあ~。スコパ!」
〈スコパ…ね。OK!…いいよね、Ⅳ君?〉
「あ…あぁ…。ところでスコパ…ってどんなゲームなんだ?」
俺がそう聞くと、ルームマスターは目を輝かせて、説明をしてくれる
・使うのはジョーカーを抜いた52枚のカード。
・場に4枚、手札に4枚、残りを積み札として重ね、場の4枚は真ん中へ、手札は自分の側に4枚表向きに並べる。このとき、積み札は裏向きに伏せておく。
・親と子を決め、親から先に順番とする。
・場のカードを手札のカードと同じ数字のカードをあわせて取る。
・手札がなくなったら山からとる。
・これをすべてのカードがなくなるまで続ける。
・先に11点取った方の勝ち。
加点対象は
・取ったカードの多い方
・取った◆の枚数が多い方
・◆の7を取った方
・同じ数字のカードを4枚集めた方
で、各1点ずつ加点らしい。
「これは…例えば場のカードが3枚、5のカードだった時、5のカードを俺が持っていればすべてとっていいのか?」
そう俺が聞くと、
「うん、そうだよ。あ、あと積み札がなくなっても補充しなくていいからね!」
と、元気に返事が返ってきた。
〈さて…と。じゃあ始めちゃってくれるかな~?〉
「いいtふぐっ」
ルームマスターの口を慌てて塞ぐ。
なんだろう、なんとなく危ない感じがした。
何がとは言わないが。
そしてなんとなく、ほっぺを掴んで引っ張る。
「ひゃにふるほおにいひゃん。いひゃい」
何か抗議をしてるようだったが俺は聞かなかったことにして顔から手を離し、ゲームを始めた。
ゲーム始まる前で切っちゃったけど、これゲームのルール見るときには不便では…???
…気にしたら負け、気にしたら負け。
クロネコとⅴ、Ⅵはどうなったんでしょうかね?
ともかく次に続きます!