名前
少しずつ少しずつ、先に進めて、後半を盛り上げていきたいものです。
12人、なんて多くしなきゃよかった!!!
と今更後悔してもあとの祭りです。
それでは続きを…どうぞ。
ゲームが行われるであろう扉の奥からひょっこり顔を出したのは、子供。
昨日あった、あの子供だった。
「クロネコさん…僕多分お兄ちゃんの事引っ張っていけるほど力つよくない…。」
しゅん、と項垂れた子供の方を見てクロネコは優しく笑いかける。
「大丈夫。お兄ちゃんはキミのお願いなら聞いてくれるから。」
その子供は遠慮がちに俺にお願いをしてきた。
「お兄ちゃん…日向と遊んでくれる?」
こんな状況で遊ぶ?
何をゆってるんだ。
これは命がかかってるんだぞ。
そう、言い返してやりたかったが、俺は言うことができなかった。
その代わりに、
「わかった。じゃあ部屋に入ろうか。お兄ちゃんと一緒に遊ぼう。な?」
そう、勝手に口走っていた。
俺の手を引いて扉の中へ入っていく日向というルームマスターは閉まる扉を振り返り、ⅤとⅥにこういった。
「じゃあ、柚帆ちゃん、凛君。お兄ちゃん借りてくね!大丈夫、お兄ちゃんは僕が守るから!」
バタン、と扉は閉まる。
扉がしまった後、ⅤとⅥは困惑した。
そうして、クロネコの方を凄い形相で向き直る。
クロネコはアチャー…と頭を抑える。
「どういうこと!?柚帆って凛って…誰のことよ!?」
「あの子供は…日向という子供は俺やⅤの事を知ってるのか!?」
ⅤとⅥはクロネコを睨む。
クロネコはため息をつくとこういった。
「ボクはキミ達のすべてを知っているけれど、キミ達に教える義理はないよ~。後、忘れたの、ボクがⅠ君にしたこと。死にたくなければ大人しくしてくれないかな?」
ギロリとⅤとⅥを見たクロネコ。
ⅤとⅥはⅠの血まみれの死体を思い出し身の毛がよだつ。
「まぁでも…そうだね。チャンスをあげる。キミ達のうちのどちらか片方にだけ、記憶を戻してあげる。そしてもう片方の記憶はここから出られたら返してあげるよ。ただし、記憶を返されたほうは僕達の味方として記憶改変させて貰うけれどね?」
そう言ってニヤリと笑うクロネコは更に続ける。
「それと、さっきの記憶を消されるのとどっちがいい?」
Ⅵは即座に答えた。
見捨てるなんてできない。それに邪魔されるのもごめんだ。後者だ。と。
Ⅴも反論はしなかったようだ。
その答えを言った瞬間、二人は猛烈な眠気に襲われ、倒れてしまった。
「あーあ。もったいない。せっかく面白くなりそうだったのに~。」
クロネコは残念そうに肩をすくめた。
クロネコ、悪役っぽさ復活!!!
クロネコだってやられっぱなしのザコではないですよ??
いや、元から海と相性が悪いだけですけどねw
振り回し体質か振り回され体質か、はっきりしろよ!ってゆったら死体に変えられそうなので黙っておきます。