仮面の子供
今回は少し短めです。
あと少しで引っ越し作業終わりそう。
それでは本編へ
ゴー。。。
その話を聞いていた面々は各々、いろいろ考えこんだようだったが、部屋に戻り休むことにしたようで、その場で解散となった。
俺は好奇心から食堂を出てみることにした。
もちろん外に出る為の出口があるかもしれないと思いそれを探す為、ということも忘れない。
扉を開ける。
ガチャ…
そうっと開けて外を見てみるが、黒巫女はいないようだった。
黒い廊下を歩く。
音を立てないようにそっと。
ゲームを行った部屋と反対方向に。
すると、後ろから肩を叩かれた。
恐る恐る、後ろを振り返るとそこには俺達と同い年くらいかそれより下の少年が1人立っていたのだった。
全く見覚えのない、子供だった。
そして何より仮面を頭につけていた。
「お兄ちゃん。こんなところで何してるの?」
その子供は俺に問う。
「え、えっと…トイレを探していて…だな」
俺が咄嗟にそんな事を言うと、その子供はニコっと笑って答える。
「そーなの?こっちだよこっちこっち~。」
そう言って手を引く子供の声はすごくはしゃいでいるようだった。
「クロネコさんがね、前に教えてくれたの。こっちにあるよーって。大丈夫だよ、お兄ちゃん。」
そう言いながら案内してくれた子供の顔には悪意は微塵もないように見えた。
きっとこいつは…敵なのに。
「ありがとう。」
そう言って、なんとなく頭を撫でてやると本当に嬉しそうにその子供は笑った。
「えへへ~。ほんとに嬉しいな…頭撫でられるの!また迷子にならないように、僕が部屋まで送ってあげるから任せて!」
得意げにそういった子供に何故かなんとなく、逆らえないなぁと俺は思い、結局なんの収穫もなく部屋に戻ることとなった。
そして…ゲームに呼ばれるまで俺は一度も目を覚ますことはなかった。
仮面の子供はクロネコをクロネコさんとゆって慕っているにも関わらず、案内をしてくれたり…よくわかんない存在ですね?
私がそんな子にこんな場所で会ったら、ご機嫌取りにお菓子でも差し出しますね。
Ⅳ君はおとなしく帰って寝ました。
私も寝たい…。