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最後の秘密 十四
「あとね話変わるけど私、ひっさしぶりに黒髪にしたんだ~!
どう、似合ってる?」
「あ、そうそう!奈子最近までずっと茶髪だったもんね!」
奈子ちゃんの発言に風花がそう答える。
「そっか。奈子ちゃん茶髪も似合いそうだよな?
ってか何しても似合いそうだよな?」
調子のいい宏樹がそう言い、俺たちに同意を求める。
「そう、だな…。」
「だね…。」
俺と和馬がそういう風に答えると、
「何だよ~お前らノリ悪りぃぞ!」
宏樹がそう言い、
「ごめんな奈子ちゃん。こいつら女心ってもんが分かってないんだよ~!」
と付け加えるので、
「…は?
宏樹にそれは言われたくねえよ!」
と俺は言い、
「ちょっと人を見た目で判断するんじゃねえ!」
「いや見た目がどうとか言ってねえし!」
ここまで俺たちがやりとりを続けた後で、みんながどっと笑う。
「何か面白いね~!
私の黒髪の話とかどうでもよくなっちゃった!」
そのタイミングで、
「あ、すみません。」
と男性陣3人が謝る。
「ちょっと~敬語は禁止!」
そう奈子ちゃんが冗談で返し、その場にはまた笑いが起きた。




