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最後の秘密 五
「おっ、いいじゃんそれ!」
「面白そうだね!」
早速俺は次の日、友達の宏樹、和馬にその件を話す。
すると、その2人は2つ返事でOKする。
ちなみに宏樹はもちろん引退はしているが元野球部のキャプテン、キャッチャーで、頼れる兄貴的な存在だ。あと(キャッチャーだから、という表現は適切でないかもしれないが)体格がよく、身長もそれなりに高いがその割に敏捷性もあるらしい。もちろん運動神経も抜群でどんなスポーツでもこなせるほどである。
対して和馬の方は、元テニス部である。こちらも身長は高く、また運動神経もいい方であるがいわゆる「運動ができる」という雰囲気は持ち合わせていない。それに和馬はいつも黒縁の眼鏡をかけており、テニス部のイメージと相まって「インテリ」というような雰囲気をまとっている。
また、和馬は眼鏡を外すと色白系のイケメンになり、女子からの人気も高い…らしい。
…俺も含め、そんなバラバラな雰囲気の3人だが、なぜか俺たちは気が合う。
そして、一緒に遊ぶことも多い3人なのであった。




