海の見える観覧車 八
その観覧車に乗る時、外にはきれいな夕焼けが見えていた。
そして、俺たちは観覧車に乗る。
「わあ~きれい!
こうやって観覧車に乗って、高い所から夕焼け見るともっときれいだね!」
「確かに…。」
俺は、風花に同意する。
「それでだけど…、さっき言った風の話の続きね!
あたしの願い、叶えてくれる?」
「OK!願いって何だ?」
そう俺が言うと彼女は、
「じゃああたしと一緒に、自撮り写真撮ってくれる?」
と言う。
「何だ、そんなことか。
いいよ!」
「ありがとう!」
そうして、俺たちは夕焼けをバックに記念の自撮り写真を撮る。
「わあ~きれいに撮れたね!
ってかあたし、かわいい!?」
「…ってかそれは自分では言わねえよ普通!」「ありがとう、否定しないんだね!」
「いやいや…。」
そのやりとりにおかしくなって、俺たちはまた、笑った。
「それでだけど…、正人を風に例えると何か、って話だったよね?」
「そう…だな。」
「では発表します!
それは…台風300号!なんちゃって!」
「…は?
おいおい何だよそれ!」
「ウソウソ!ちゃんと真剣に考えてるからね!
本当の答えは…秋風、かな?」




