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風の便り  作者: 水谷一志
23/71

海の見える観覧車 七

「あるよ。

 例えば、親に妙に期待される、とか…。」 

 自分の口から出たその言葉、その答えは心の中の俺の思いであったが、俺はそれを風花の前で口にしてしまったことに、自分自身で驚いていた。

 「なるほどね~。

 まあ西高に行くほどの学力があったら、余計に期待されるのかもね。 

 …あ、ごめん気に障った?深い意味はないよ。」

「大丈夫分かってるし。」

俺はそう答え、なぜか風花の前でホッとしている自分に気づく。

 「じゃああたしのあるあるね!

 まず、一人遊びが多くなる!」

「何だよ~それありきたりじゃんか。

 もっと風花らしいのねえの?」

俺は、先を促す。

 「そうだな~。

 じゃあ、一人っ子だと色々甘やかされて、親と祭りに行っても、カステーラいっぱい買ってもらえる!」

「ハハハハハ!風花らしいな!

 ってかどんだけカステーラ好きなんだよ!」

俺は声をあげて笑い、つられて風花も笑う。

 『何か今日の俺、マイナスオーラから解放されてるような…。』

そして、俺たちは周りをブラブラし、観覧車へと向かう。


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