22/71
海の見える観覧車 六
「じゃあ正人、あのアイスおごってくれるんだよね?」
「…は?」
「あったり前じゃん!
じゃあ、『あのアイスを食べたい。』が、あたしの新しい願いだから…。
あたしの願い、叶えてね!」
「…分かったよ。」
そして、俺は抹茶のアイス、風花はチョコレートアイスを注文し…、
「ヤバい!これ超おいしい!」
風花が大きな声を出す。
「まあ何はともあれ良かったな。
抹茶アイスもおいしいよ。」
「そっか~良かったね!
で、約束通りあたしの秘密だけど…。
あたしのきょうだいについて!
…ってかあたし、一人っ子なんだ~!」
「ああそうなんだ。俺もだよ。」
「えっそうなの?奇遇ですね~。
じゃあ、一人っ子あるあるとかある?」




