2話 天才は恋に落ちる。
学校の門の前に着いてからリサ姉と別れた。
お節介なリサ姉は何度も大丈夫?としつこく迫って来たが、俺が大丈夫と言って入学式が行われる体育館にさっさと行ってしまった。
「リサ姉には悪いことをしたな、あとで謝らなきゃな。」
俺が体育館に入ろうとすると、横のほうで口喧嘩が聞こえてきた。
誰だ?と思いながら見てみるとブロンドベージュ色の髪と童顔だが巨乳の物凄く可愛い子と金髪チャラ男が喧嘩していた。可愛いすぎる!、、、一瞬、時が止まったような気がした。なんていうか、幻想の世界にしかいない子的な!?この子を奪うためなら戦争してもかまわない。
そう思わせるような子だった。
「君可愛いねぇ?俺と付き合わない?」
「やめて下さいっ!!大きな声を出して人を呼びますよ!!」
「俺は別に呼んでもいいんだけどねぇ?、君が困るでしょ?」
「うっ、、、」
ん?、なんでさっきからこの子は人を呼ばないんだ?呼べない事情があるのか。
しょうがない、この俺がたすけてあげよっかな!
「すみませーん、ってあれ、もしかしてナンパされてました?」
「はい!」
「たすけて欲しい?」
「はい!!」
「りょうかいっ」
「はぁー?さっきから横で聞いていれば誰だお前?、お前みたいな弱そうな奴に俺が負けるわけねぇだろっ!!」
その瞬間チャラ男が俺に殴りかかってきたが、それをかわし俺はチャラ男に腹パンをしてしまった。
チャラ男は数秒動けずにいたが、治った瞬間すぐに逃げて行ってしまった。
「助けてくれて、ありがとうございます!!」
「いや、大丈夫だよ、」と言いながら振り返ると、そこには天使がいた。いや、これは女神だ。
そう思えるほどやはり、彼女は可愛かった。
近くで見たらもっと可愛かった。
つまり、俺は一目惚れをしてしまったんだ。
「あの、大丈夫ですか?、、、」
やべー、俺としたことが彼女が可愛すぎて見つめてしまった。
ここはクールにいかなきゃな。
「え?、ああ、全然大丈夫だよ?」
「それより、急ぎましょう!、入学式が始まっちゃいます!」
「え、まじで?、もうそんな時間か、」
(くっそー、まだ彼女と喋っていたいのにー!)
「じゃあ、行こうか!」