1話 天才は友達が欲しい。
―――とある町―――
雪降る夜、蒼い目をした綺麗な女性がそこに立っていた。
何故、彼女がそこに立っていたのか、それは子どもを教会に捨てるためであった。
彼女は最初からこの赤ん坊をどうでもいいと思っていたのか?、そんなわけがない。
どうでもいいのであれば、捨て子を拾ってくれる教会になんか捨てないだろう。
ではなぜ子どもを捨ててしまったのか、それはまだ分からないことである。
「#€£、ごめんなさい……」
――――――――――――――――
それから15年の月日が流れた。
「こらー! ノウ、起きてー!今日は高校の入学式でしょ?」
そう言って起こされた俺の目の前には黒髪の美女が立っていた。
「へいへい、今起きるって、相変わらず可愛いね、リサ姉。」
「えぇ?そう?、って、馬鹿なこと言ってないで、起きてー。」
「はぁ、めんどくさいなぁ」
今、起こしてくれた(起こさなくて良いのに。)絶世の美女はリサ姉。
姉と言っても血は繋がっていないんだが。
リサ姉は教会の近くの家に住んでいて、朝 俺を起こしに来てくれる、(マジで来なくていい。)
そういう俺はというと、15年前にこの教会に捨てられた、赤ん坊だ。
別に今更、捨てた親を恨んでいるとかは特にないが、しかし、一つだけ言いたい事がある。
俺の親は一体何者だったんだ?
一体何故俺がこんな疑問を抱くようになったかというと、この世界には魔法がある、だがその魔法を使える人は限られている、当然使えない人もいる。
しかし、俺は物心ついた頃から勝手に使えていた。
何故だ?
しかも、大人たちと同じレベルで、 これは後々知ったが、凄いことらしい。
(よくは知らんが。)
これが、俺の一番の疑問だった。
つまり、俺は天才だったのだ。
たしかに、普通の人から見れば「天才!?、マジかっけえ、なんでも出来るじゃん!」とか、思うかもしれないがっ!、そんなわけがない。天才が良いなんてことはない。なんでも出来る?、そうだ、何でも独りで出来るんだぞ、ここは魔法の世界だ、魔物だって存在する。町のゴロツキとか、その魔物だって俺独りで倒せる。
あああぁぁぁーーー、こんなに言ってきたが、もういい、もう本音を言ってやる、、、
つまりな、友達ができねぇんだよ!!!!!!泣泣泣泣
なんだよ!泣、皆して俺を怖い怖い言いやがって!、俺はこんな天才的な魔法もいらなかった。
ただ、友達と遊んで、喋って、笑い合いたかっただけなのに。
普通の子どもみたいにしたかっただけなのに。
くそぉ、何で俺だけハブられなきゃ、いけないんだ、、、。
だがしかし、こんな俺にも愛想よくしてくれた人がいた。
その人がリサ姉だった。リサ姉は、俺よりは圧倒的に魔力は低いが魔法は使える。
だから、こんな俺にも優しくしてくれるんだろう。
「ノウ、何考え事してるの?」
「何でもないよ、遅れるからそろそろ行こうか。」
「うんっ!」
まぁ、そういうわけで俺はリサ姉が通っている魔法科高校に入学を決めた。
そして、俺は高校デビューを果たし、青春をアオハルかよっ!と呼べるくらい、謳歌してやるぞ!
じゃ、そゆことで、入学式行ってきます。
どうも、天翔ノ望といものです。
これは私の初めて書いた、小説ですので、至らない点は多いと思いますが、見てくれた方は是非、なんでもいいのでコメントなどをしてくれると助かります。
あと、出来ればお気に入りも、、、。