火種はどの道具で揉み消せますか?
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勇者補正とはありがたい物だ。私達がピンチになったら得意げな顔した家が出る。
部屋もありそう、部屋もまあまあ清潔、ベッドもあるし物資もある。銃を使う時なんて今までで一度しかなかったし、これから私が戦えるかどうかが重要だけど。
「マキナ様だからどんどん一人で行かないで下さい! また怪我とかしたら、もう気が気でない」
この調子じゃあ戦わせてもらえなさそう。ま、私エイム力無しだから納得っちゃ納得。
ヘライトは私の腕に自分の腕を絡ませるだけでなく、相当焦っているのか所謂恋人繋ぎをして来た。
即座にノアからブーイングが飛ぶ。反応力の高さが暇を極めた暇人のそれと一緒。
「そろそろ私に構ってくれても良くないですか?」
「休む場所があったらね」
「ここで休むのでしょう? 引き延ばすのはやめて下さい。それとも、私より――」
「ああごめんなさいそんなことないです。ノアも大切だから、ね!?」
私、着実に最低な奴ルート通ってない? 元が悪女だったから仕方ないといえば仕方ないけどさあ。
「では、私がマキナ様の傷の処置をしますね!」と空いていた役割を直ぐに埋めた。頭の回転速いってこういうことを言うのかな。
「あ。そう言えば」
「どうしたんですか、レヴィア」
「俺達、食べる物……食料は? 別に俺は一日無しでも大丈夫だが」
「忘れてた……私も一日抜いたくらいじゃどうってことないけど」
他の三人も大丈夫と言った。人間三日食事抜きでも生きてけるから。水があればの話だけれど……水はこのマキナが持ってたからよしとするか。
風呂もあるみたいだし。あ、水は通ってるのか。食料さえ除けば本当に好物件だから手放すのは惜しいよね。
「マキナ、湯を浴びたら今日はもう寝よう。こんなに不気味な所、ゆっくりしていられないだろう」
「ええ、だから寝るに寝られないですよね」
「俺と一緒に寝るか?」
「今日は私って決まってるんです!」
ノアが完全に威嚇状態に入った。ごめんね、ヘライトが自立するまで待って……って言うのも可笑しいか。
ヘライトが右腕を塞いでいるから、ノアは後ろから抱きしめてくる。愛いやつ……力強いけど。
「ノアも泣かないでね? 最愛の人の泣き顔なんて見たくないよ?」
「はい、ヘライト様とは違って強いので!」
「ノア様……後でゆっくり話しませんか?」
「貴方こそ散々独り占めして」




