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台本を装備した悪役令嬢があらわれた!  作者: ぱつぷぇ
台本の中で狂気を綴ることはできない
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来世の安泰は天使辺りから買えますか?





 遠出と言ったからには、歩いても歩いても着かない。


 流石に疲れてきた。だってお嬢様だもん。険しくもなく平坦でもなくな道はじわじわと体力を炙ってくる。



「……まだ着かないんですか……」


「もう少しで、行けますから。きっと」


「な……酷い」


「後ろからエクシアだか何だかが負って来てるとでも思って下さい」



 歩くスピードが7%速くなった。体力は10減った。我ながら意味なしを極めてる。



「エクシアの対応は本当疲れました。マキナ様が見てない所で隙あらば手紙とか送って来ましたからね」


「毎日毎日明くる日も、どれだけ暇だったのでしょう」


「私の知らない所で苦労してたんですね」


「ええ……だから、今からやり直すんです」



 ……え、どういうこと。新しい地で新しい生活送るってこと? うちの父母が……見捨ててくるか。


 私には分からない。とりあえずついて行くしかないから、ついて行くだけ。



「ところで、どの国に行くんですか」


「知らないです」


「どこに行けるでしょうね」



 急激について行きたくなくなった。どこに行けるか分からないだなんて。


 それ以前にこの二人の脳内に目的地はあるのか? この先が崖とかだったらどんな反応すればいいのだろう。


 ひとまず、飛び降りてみるか。それで私の目的が果たせたら超ラッキーだし。


 鬱蒼とした森に入ってからどれほど経ってどの地点に私達はいるの?



「薄暗くて薄気味悪くて湿っぽい。絶対幽霊が出てきますよ」


「もうすぐで出られますから、ね?」


「そう、もうすぐでこの長く短い悪夢から抜け出せます」



 ただでさえ人が通らない道だと言うのに、ここまで来ると虫一匹見えやしない。私達と濁った緑色のみ呼吸が確認できる。



「これも夢オチだったら……笑えもしないな」


「貴女の身に災いが降りかかる様であれば、夢だったかの様に巻き戻しますが」


「それだけは止めて下さい。……そう言えば、ヘライト様は何か魔法使えるのですか?」


「使えますよ? とても歪んだものですが。けれど、今からそれを使ってここから逃げるのです」



 ふうん……ノアが瞬間移動だとしたら、ヘライトは何だろう。空間移動? なんだそりゃ。超高速移動とか?



「まあ、貴方達に危険が及ばなければいいです」


「私達だけだったら意味が無い。そんな無味無臭の人生を送るくらいなら永遠に死んだ方が楽です」


「……そっかあ。よく分からないけど、生まれ変わったら記憶なくなるんじゃないですか?」


「絶対に消えませんし消させません。歪んでいるけど結構ちゃんとしているんですよ?」



 だから今の内にある程度の来世に送りたい人生設計図描いておいて下さいね、と彼は冗談話の様に言った。

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