表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
台本を装備した悪役令嬢があらわれた!  作者: ぱつぷぇ
台本の中で狂気を綴ることはできない
36/103

地図はどこの誰から買えますか?





「おはようございます……う?」



 あ、何か凄いデジャヴとデジャブとデジャヴュを感じる。腕がそう言ってる。


 真夜中なんかに起きたからだ、寝不足になるのなんて分かっていたはずなのに。


 今日、出かけられるのかな、寝てる二人に弱いからな私。いや寝てようが寝てまいが二人には弱いんだけどね。


 でも、今日はハキハキ生きていこう。最初より少し空いた隙間を動き、ベッドから降りる。



「つうか服屋ってどこにあるのさ」



 目線は自然と台本へ。都合が悪くなった時だけ頼るのさ、地図なんてそこには無いのに。けど、神様っぽい人に会えたからそろそろ何かあるでしょう。


 変にくたびれた台本を一気に開く。物語はもうすぐで半分に行く所だった。


 ゲームの方だとトントン拍子でことが進んでいたからね。私が干渉したからだ。



「ここから近い服屋なんて載って……」



 寛大な台本はトントン拍子で進ませてくれるらしい。7行目に書いてあった。ただ、エクシア達から近い所だから、私からは少し遠い。


 ふと外に目をやると、青々しい葉達が美しい雫と光を享受していた。私も光合成したい。



「そう言えば、今の季節ってなんだろう。春にしては少し湿度があるし、夏にしては過ごしやすい、秋にしては肌寒いけど冬には及ばない……変なの」



 じゃあ私が新しくこの季節に名前をつけてあげよう。いいの思いつかないわ。ネーミングセンスがないんだ。


 そろそろ起きてもいい頃だと言うのに、私の珍しく出たやる気を全否定する様に深い眠りについている。


 何時なのかは分からない。時計のようなものは無い。せめて季節だけでも分かればいいんだけど。



「マキナ様……」


「はい、ノア様」


「今日、出かけるんですよね……」


「そう、出かけるから、早く準備してね」



 寝惚けた声で聞いてくるから、思わずタメ口になってしまう。最近は敬語を心掛けてたのに。


 ヘライトは……やっぱり起きるの最後か。寝る子は育つって言うし……うん。



「……眠い」


「夜中に起きちゃったから」


「あ、そうだ。もう喉痛くないです!」


「それは良かった、今日は安静にして下さいね」



 ヘライトは狡い狡いと可愛らしい文句を垂らしていたが、ノアが先に起きてしまうものだからどうしてもノアにばかり構ってしまう。



「そうだ、ノア様、ヘライト様のこと起こしておいて下さい」


「ん…………はい、分かりましたあ」


「お父様にお洋服借りて来ます」



 よく見るとかなり上質なドアを勢いよく開け、父の部屋へ向かう。今起きてるかは知らないけれど。



――――



「ヘライト様起きて下さいよ」


「……ん……やです……」


「マキナ様取られてもいいんですか」


「起きます……と言うより、貴方が私よりも早く起きた分だけ貴方はマキナ様と親密な関係になれるでしょう」



「先程もお話できましたからね」


「今度はもっと早く起きて、貴方に私の気持ちを解らせてあげますよ」



「ただいま……って、なんでそんなに険悪ムードなんです?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ