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台本を装備した悪役令嬢があらわれた!  作者: ぱつぷぇ
台本の中で疲れを吐くことは容易ではない
17/103

アドリブ力って何割引で買えますか?




「まだかなあ……」



 あれから40分くらいが経った。やっぱりあんなこと言ったから来ないかなあ。


 なんであれを抜粋しちゃったかなあ。


 相手は王子なのに。ちょっと話したからって何調子乗ってんだ私。



「なんでこんなことになったんだろう、本当」



 整理ついたフリしてるけど脳内容量オーバーしちゃってるんだな。


 ――それから更に20分くらい経った。1時間もなんで待ってるんだろう。


 もう帰っていいよね。元から来ないの察してたし。


 でも何だろうね、この振られた感。



「私ガチ恋勢じゃないから。推しが幸せになってくれればそれで」


「マキナ様、遅くなってしまい申し訳ございません!」


「おわあ!?」


「待ってて下さったのですね。今度からは、もっと早く終わらせます」



 ノアは前より幾分か輝きを取り戻した目で私を見てきた。違う、観てきた。


 穴が空くほどとはこのことか。私もノアを見つめ返す。あらやだ綺麗なお顔。


 クマも前より薄くなった。肌は相変わらず白いけど、それがノアの良さだから。



「ノア様、エクシア様はどうされたのですか?」



 ノアの後ろからヘライトが聞いた。この兎、可愛い。



「え? 私、言いましたよ。ルノマースに譲ると」



 ノアが儚げな笑みを浮かべ、ヘライトにそう言った。


 まあそうなるわな。なんでエクシアをヘライトに譲るのかは知らないけど。


 ……ゲーム通りだとノアは排他的を極めた系ヤンデレになるルートもあるから、自分でも相手を不幸にすると言うことを自覚してたのかも。



 終盤になると無辜の民製造機になるし。惨憺たる幼少期に比べれば少しは報われたんだろうけど。



 しかし、ヘライトも不満そうな表情だ。



「私も貴方に譲ると言ってしまいましたし……」



 なんでえ? え? なんで。ゲームだとエクシアも『清廉潔白で好青年』ってべた褒めベタ惚れしてたよ?



 それに、彼に対する印象はそりゃ様々だけど、巷間に流布しているのはやはり『清廉、優渥、真摯な好青年』だろう。



 そんな清廉優渥真摯な好青年は今何と言った?


 『私も貴方に譲ると言ってしまいました』? もうそろそろエクシア泣くよ?



「なんで断ったの? お姫様でしょう? 結婚しなよ。でないと私――」


「私達、もう心に決めた方が居るので……一応」


「ええ、それこそ、私達二人が惚れたのです……だから、ヘライト様と共に父様達に相談したのですが……」




 中々難しいものです。と2人は悪気のない、純粋な笑顔を見せた。


 台本通りに戻すにはどうすればいいのだろうか。幾ら払えば戻れるのかな。

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