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プロローグ
赤と白。
相対的な二者が混じり合うこの光景を、一度見たらもう逃れられない気がした。
侵食していくその様と、重なり合っていく叫び声の協奏曲。・・・・・・だが、長く聞くには少し耳障りだ。
幾ばくもないその光を僕は摘み取ることにした。
音が消え、そこには物しか残らない。ただの塊。肉塊。一気に興味が薄れていくのを感じる。
「長くは楽しめないなぁ・・・・・・」
誰に聞かせるでもない言葉を白い息と共に吐き出し、僕はその場を後にした。赤く染まった雪の棺おけを残して。
赤と白。
相対的な二者が混じり合うこの光景を、一度見たらもう逃れられない気がした。
侵食していくその様と、重なり合っていく叫び声の協奏曲。・・・・・・だが、長く聞くには少し耳障りだ。
幾ばくもないその光を僕は摘み取ることにした。
音が消え、そこには物しか残らない。ただの塊。肉塊。一気に興味が薄れていくのを感じる。
「長くは楽しめないなぁ・・・・・・」
誰に聞かせるでもない言葉を白い息と共に吐き出し、僕はその場を後にした。赤く染まった雪の棺おけを残して。
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