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一つの願いと髑髏の星

作者: 小比旬

 その日は雨であった。何もすることのない日。やらなくてはいけないことがあったがやる気はしなかった。

 私は中学3年生。クラスの中ではおとなしく友達もそれほど多くない。テストではクラスの上位に入る、優等生であった。だが私はその道を自ら選んだのではない。それは私を操る親たちのせいであった。

 14年前の3月26日私は生まれた。そして残念なことにクラスには私より遅く生まれた人はいなかった。幼稚園児のころからそうであった。クラスのみんなは私がみんなより約1年遅いことに私をいじめた。でも私は頼れる人がいなくてそれを何とか自分で解決しようとしてた。普通の人は親に相談するかもしれない。でも私の親なんか何にもできないんだ。

 私の親も小さいころいじめられていたらしい。親の遺伝子がここまで繋がるとは私も驚きであった。それにお父さんとお母さんが結婚したのは遅く、私の友達ではいないほど両親は歳をとっている。私たちと時代が違うからこそ話が食いちがるのだ。

 私はまもなく受験を迎えようとしていた。だか、勉強のやる気などない。クラスの中でも点を取れていたのは親のしつけであった。私は小さいころから親の言われるがままに行動してた。いわば親のロボットである。小学生のころは反抗することさえできなかった。だが最近は違う。親に対して反抗を始めたのだ。そして中学校生活では幼稚園・小学生のころと違う。いじめられなくなったのだ。それはみんなが私の裏の心を知ったからである。そして誰もが私に近づかなくなった。親が残酷な私を作ったのだ。そして誰もが私を止められなくなった。

 そんなある日私は自分のことを最も理解してくれる2人の人に出会った。1人は3年生になった時に友達になってくれた女子。もう1人は私の彼氏である。

 3年生になった時に私は親にこういわれた。

「もう受験の時なんだからね」

日に日にその圧力は増していき夏休み前の面談では担任までに言われた。

「この夏にがんばる人とがんばらない人では大きな差ができるからね」

そのときに私の心に怒りがあふれてきた。

そして終わったと同時に親が

「今年の夏は遊ばずにしっかり勉強をしなさい」と・・・

そして夏休みが始まったと同時に私は親の立てた強制プログラムの生活が始まった。

夏休み中はひたすら勉強。家からなんか出してはくれませんでした。

そして友達と遊ぶことも彼とデートすることもできなかったのです。しまいには親からのこんな言葉・・・

「もう受験の年なんだから付き合っているから遊ぶとかはやめなさいと」

私の怒りは爆発寸前までいった。でもそんなのを守るわけにはいかない。私は何も言わずに家を出て行った。そして遊んだ。これを夏休み中に何度も行った。そのたびに怒られた。でももう慣れてしまったからにはやめることなどできなかった。

 すべては挑戦なのだ。

 大人は将来幸せになるためはいい高校に行ってそこからいい大学に行って就職できればいいと言っている。それはお金があればいい生活ができるといっているものだ。

それは本当なのだろうか。

私は中学3年生でありながらお小遣いは月2000円しかもらえてない。だが、そこまでの不便は感じない。

それはお金がなくても幸せになれるいうことを私に教えてくれた。それは前からわかっていた。でも心の悪がそれを隠していたのであろう。自ら自分の選んだ道を進んだおかげで私は心の悪に勝ったのだ。

幸せになる。それは買うことももらうこともできない。自分が楽しいと感じた時が幸せなのだ。私は今、友達と遊ぶこと、仲間といろいろな話ができることが一番楽しい。

自分の楽しいことがないと生きていても意味がわからないと実感した。お金があるからって幸せというわけでもなく、お金がないからって幸せじゃないってこともない。

 一人一人がその幸せを感じることができる。そして手に入れることができる。

 今の私はそれを手に入れたのだ。

 お金で手に入れられないものはたくさんある。

恋人、家族、楽しいこと、辛いこと、そして友達。

お金で買った友達なんか私にいらない。

友達は自ら心があった人が、そして自分のことをよく思ってくれる人が友達なのだ。

 この機会をきに私はほんとに大切なものに気づいた。だからこそ自分の将来など言われるがままでやるのではなく自分で決めるものだとわかった。

 そして私は今大学を出てそこそこの場所に就職した。そしてそのころから付き合っていた彼と私は結婚したのだ。

 幸せとは・・・

そのさきは自ら考えるものです。

人は一人一人が考えることも違うんですから。


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