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15 三鈴AI

 とりあえず、まずはAIを使ってもらう。話はそれからだ!


『三鈴?』

「アクティベーション」

『アクティベーション』


 すると、AIの「三鈴」が判断してエフェクトボタンを押した。


『あ、三鈴の光が強くなりました!』


 そう。今までの光は電源ランプ程度の弱い光だったけど、これは照明モードだから強力なのだ。


「お~っ」

「やるじゃん」

「よしよしっ」


 とりあえず、ちゃんと動いて良かった~っ!


「これで、俺たちがいないときでも、巫女が無敵になれる!」

「そうだね!」

「いつでも無敵モードだ!」


『え? これ、いつでも使えるんですか?』


 さすがに美琴はびっくりしている。


「そう。俺たちがいなくても大丈夫。三鈴が強く光ったら無敵になった証拠」


『やった~っ! すっご~い』


 美琴、歓喜のガッツポーズ。腕しか見えなかったが、乙羽の映像には片手をあげた美琴が見えた。


『訓練中に何度もケガしちゃって、三鈴の力があればって何度も思いました!』


 ああ、そうか。西園寺さんに鍛えられたのか!


「でも、これ明るすぎない?」

「そうか?」

『確かに、ちょっと眩しいですね』


 なるほど。ちょっとやり過ぎたか。


「色を変えたり出来ないの?」

「ああ、そうか。じゃ、照明モード止めて、アクティベーション中はブルーに光るようにエフェクトを修正するよ!」

『はい』

「っていうか、AIが学習するんじゃない?」

「そうか! 三鈴AI、アクティベーション中はブルーの光に修正だ!」


『あ、青くなりました』


「どうかしら?」

『はい、大丈夫です! 奇麗!』


「よしよし!」

「使えるわね」

「使えるなAI」


『では、私もやってみます! えっと、三鈴アクティベーション! おおおっ』


 紫雲も、問題なく動いた。ちゃんと青く光ってるし。


『じゃ、私も! 三鈴アクティベーション! うわ~っ』


 うわ~って。

 とりあえず、三人ともうまく使えたようだ。


「これ、止めるときはどうするの?」


 荻野からチェックが入った。


「ん? あっ、普通に『三鈴、解除』でいいよ」


『えっ? 止める必要あるんですか?』

「そう、止める必要があるんだ。無敵だけど食事ができない。風呂にも入れない」


 たぶん、圧力かけないと次元フィールドが水をはじきそうだし。あと、身体の汚れを落とせないと思う。


『えええ~っ、それは困ります』


「それで、解除する必要があるんだ。『三鈴解除』とかって言えばいい」


『やってみます。三鈴解除』


-了解


『あっ、消えました』


「何? 今の?」

「えっ? あ~っ、たぶん三鈴AIが応えたんじゃないか?」


 知らんけど。いつの間にか音声合成しやがった。


「たぶんって、三鈴AIって喋れるの?」

「そりゃ、AIだし。喋るだろう」


 音声認識機能を付けたんだし。音声データを何処から持ってきたかは不明だが。


「面白い!」

「やるな! 三鈴AI。ちょっとアニメ声だが」


 確かに、どっかで聞いた気がする。

 まぁ、即席で動かしたにしては、ちゃんとしてると褒めるべきだろう。


 地球では盛り上がってるが、異世界側は困惑ぎみだ。そりゃそうだよな。


『えっ、今のは三鈴が話したんですか?』

「そう、三鈴と話ができるよ」


『ええええ~っ! それって三鈴の精霊ですか? 凄い魔法です!』そうきたか。


「ああ、まぁそんなもんだ」


 アラジンの魔法のランプみたいなもんか?


『三鈴アクティベーション!』


-了解!


『やった~っ』


「「「おおおおお~っ」」」


 俺たちが驚いてどうする。まぁ、声を出したのはさっきからだしな。


「アクティベーションの時は、色が変わるんだから応答はいらないだろ」

「それはそうね」


-了解しました。


「おおおっ」

「やるわね」

「微妙にバージョンアップしているし」


『『『すっご~いっ』』』


 思った以上に優秀なAIになりそうだ。っていうか、どんどん学習してる?


  *  *  *


「ところで、呪文って一字一句同じじゃないとだめなの?」

「いや、三鈴AIが判断するから、『三鈴開始』でもいけるだろ」

「へ~っ、それって他人が成り済ませるの?」

「いや、声紋チェックしてるし、状況判断もしてるから大丈夫な筈」

「さすがAIだな!」


「まぁ、エフェクト機能をオンオフするだけで、特別な機能はないけどな~っ」


 そのうち何か考えるか?


「もしかして、衣装を替えたりできるんじゃね?」


 乙羽が怪しいことをいいだした。何言ってんの。アニメじゃないし。


「いや、だから。そんな機能はないから」


 ないはずだ。


『衣装ってなんでしょう』

「戦闘服みたいなものよ」


 戦闘服なんだ。なんでだよ。


『できるんでしょうか?』


-はい。お望みですか?


 出来るのかよ。って、聞いてないし。


『戦闘服ってどんなものでしょう?』


-では、鏡の中を覗いて選んでください。


 どうも、三鈴の鏡にサンプルを表示してるらしい。何故できる? ああ、こっちの映像に重ねてるのか?


『これ! この3番の戦闘服がいい!』


-了解しました。


『す、すご~いっ』


 どうも、エフェクト機能を使ったようだ。

 何故分かるかというと、アプリのエフェクト選択画面に表示されてるからだ。でも、このエフェクト画像、どっから持ってきた? 今、一瞬でネット検索したのか? 3Dデータのようだけど?


 エフェクト選択画面には、某アニメで有名なスーツが表示されていた。そういえば、ネットでダンスする3Dデータあったよな。あれか? あれなのか?


『わ、私もやってみる!』


-了解、スーツを選んでください。


『こ、これにする! 1番。って、おおおっ』


 紫雲って、意外とノリがいいな。


『私も私も』


-了解。


『私は……私は2番にする! きゃ~っ』


 巫女たち大騒ぎ。


「これ、どうすんのよ?」

「やっぱり、制服ってことで、どれかに統一したほうがいいんじゃないか?」


 巫女服なら統一されてるけど?


「俺は巫女服のままでいいと思うけどな」

『確かに、ちょっとごわごわしますね』


 そりゃ、巫女服の上から着てるようなものだからな。


『確かにね。触った感じは柔らかいけど袴が押さえられるからきついね』


 ああ、なるほど。紫雲も同じ意見らしい。重ね着だもんな。


「やっぱ、下がレオタードとかじゃないと無理なんじゃない?」


 なるほど。荻野の言う通りだろう。


「異世界にそんなものないし」

「下着は、あっ、まずいわね」

「まずいな」

「とりあえず、衣装は変えなくていいと思う」

『はい。そうですね。そうします』


 良かった。まぁ、異世界の下着事情は知らないが、下手に使うとエフェクト機能を切ったときにやばいことになりそう。


 ひとまず、三鈴AIの起動と解除を練習してもらってから、魔物討伐に出発することになった。


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