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ユメカナッ!!本編  作者: 黒羽冥
第二章魔幻獣十二魔人激闘編
66/200

新たな使命

牢に囚われてしまったみらい達!

果たしてどうなる!?

僕達は、しばらくの間拘束されていたのだが…。

そしてついに…まさかの王からの呼び出しがくる。

僕はドキドキが止まらない。

僕達が拘束される時にあのファノタウルスがフレアース様に使用していた魔石(滅魔石)を加工して作られた手錠をはめられていた為、全く動けなかった事は言うまでもないのだがやっと手錠を外してもらい王と謁見する事になる。

「さぁ…出るがいい。」

兵士の声に僕は手錠が外され解放された手を動かしてみる。

うん…どれくらいここに居たのかは何となくだが感覚的に一ヶ月くらい拘束されていたのでは無いだろうか。

僕は少々違和感の残る手足を動かし兵士の後を着いていく。

すると目の前に同じように牢から出てくるその姿は…飛鳥さんだった。

飛鳥さんは僕に気がつくと声をかけてくる。

「みらいさん!?」

うるうるしたその目に僕も苦笑いで問う。

「飛鳥さん!大丈夫かな?」

「はい…なんとか大丈夫です。」

少しばかり弱々しく答える飛鳥さん。

すると奥には大きい人影があった。

「ダンさん?」

僕はそう呼びかけるとダンさんはニコリと笑顔をみせる。

「もう大丈夫だ…さぁ…後はフレアース様だ。」

僕達三人が兵士の後を着いていくと、とある牢前に辿り着く。

薄暗い牢の奥を見ると赤い光をぽぉっと灯すフレアース様の姿だった。

「おお…皆よくぞ耐えたな……無事で何よりだ…。」

フレアース様はフラフラと立ち上がると開いた鉄格子から外へと出てきたのだ。

「さぁ…王の元へいこうではないか!?」

こうして僕達は無事王の元へ向かうのだった。

僕達はまさかの事態に陥ったが王の誤解が解けたのだろうか…再度、王と話す事が叶ったのだ。

再び王の前に揃う僕達…すると王は口を開く。

「フレアース初めその方ら四名…まずはソナタ達が我が国にとって外敵では無い事がしばしの幽閉と逃げ出す事無く、居てくれた事で我の気持ちは変わったのだ…よって釈放とする。」

「アースウェル王よ…釈放の件…誠にありがとうございます。」

そして王は手を上げる。

すると扉が開き一人の騎士が入ってくる。

「えっ?あれは…。」

そう…王の間へ入ってきたのは僕の所に来てくれた女性騎士団長ネージーさんだったのだ。

ネージーさんは王の前に膝まづくと挨拶をする。

「王よ…王直属近衛騎士ネージー参りました。」

「おお…ネージー……いつも我が国の治安を助かっておるぞ。」

「はっ…王におかれましても御健康を心よりお喜び申し上げます。」

「さて…ネージーよ…此度の件……この方らを釈放するのだが、ワシも納得の事だ…後の事はお主に一任するものとする…よいな?」

「はっ!私が責任もって彼らを預からせていただきます!」

ネージーはそう言うと僕達に向き合う。

「さぁ…皆さん!では私に着いてきてください!」

ネージーは笑顔を見せてくれる。

緊張感の中その笑顔に僕達は、ほっと胸を撫で下ろす。

「はい!ありがとうございます!」

僕のその言葉にネージーさんは頭を撫でてくれる。

「そんなに緊張しないでいいわ!さ!皆さんも行きましょう!」

こうして僕達は一先ずネージーさんについて行く事にしたのだった。

僕達を連れネージーさんは騎士兵団の部屋へと案内してくれた。

「さぁ…こちらへどうぞ。」

「ありがとうございます。」

僕達は返事をして中へと入る。

騎士達が集うというその部屋は大きなテーブルがありここで作戦会議等を行う場所なのであろう。

今は誰もいないようだ。

僕達はテーブルの椅子に座るよう声をかけられ席に着くとネージーさんは兜を脱ぎ綺麗な長い髪を靡かせる。

「さて…皆様……この度の件、我が王の元に進言してきたのは魔導協会の者なのだ…。」

「ふむ…それで一体そいつは何者なんだ?」

フレアース様の問いにネージーさんは答える。

「実は…我が王も魔導協会の事をかねてより怪しまれてきたのだ…だが王という立場上…対応も無下にも出来ぬのでな…そこで今回フレアース様初めあなた方を一度捕らえる必要があったのだ…あんな真似をして本当にすまない…と我が王は伝えてくれという話であったのだ。」

「そうだったのか…しかし今回の件…風雅復活の為の行為はアースウェル王の許可なくてはドワーフの洞穴への道を我々が入る事は無理なのではないのか?」

するとネージーさんはフッと笑みを浮かべると答えるのだった。

「だから私がいるのではありませんか。」

「なるほど…今後…魔幻獣十二魔人と戦う為にはどうしても風雅を復活させたいのだ…よろしく頼む。」

深々と頭を下げるフレアース様に続いて僕達もお願いするのだった。

ネージーさんは鎧を装着…装備を整えると僕達の顔を見る。

「よし!じゃあ皆さん!私がドワーフの洞穴へいざご案内いたしましよう。」

こうして僕達はネージーさんと共にドワーフの洞穴へと向かったのだった。

風雅復活の為の洞穴への冒険!

果たして何が待ち受けるのか!?

次話をお楽しみに。

お読みくださりありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] まったく動けない状態で1カ月!これは大変な目に遭いましたね(@_@;)でも王様の気が変わって、みんななんとか元気そうで良かったです。 ネージさんと共にドワーフの洞くつへ!風雅復活なるか(#…
[一言] フレアース様、精霊長みたいな役職にも関わらずきちんと頭を下げるのは、むしろきちんと自分の立場を他の面々に合わせ、面倒なことをみらいたちにさせない配慮のような気がして、かっこいいです。 それに…
2023/04/01 16:22 退会済み
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