43.終わり
それは黒い部屋だった。凄い黒い
「こんにちは」
「誰ですか?あとどこですか?」
「ゴッドです。あと天国です」
「いやだから誰ですか?あとどこですか?」
「だからゴッドです。あと天国です」
はぁ…ダメだこりゃ
「自分の名前を覚えてますか?」
「田畑 五月です」
「田畑?前にもいましたね。今日助と言う人が」
「え?お兄ちゃん!?死んだの!?」
「え?お兄ちゃんなの?」
「名前だけ。私とは一切会わなかったから」
私とお兄ちゃんは義理なの。お兄ちゃん私が来たときにずっと避けるから顔は知らない。
「義理?」
「はい。来たときにはおばさんが死んだ時でしたので多分」
「へぇ~。面白そう。まぁ…それは後で聞くとして自分の死因わかる?」
「死因?え?私、死んだの?」
「うん。この様子じゃ知らないみたいだから説明してあげるわ。まず貴方は自分の部屋で寝てました。OK」
「OK」
神様も英語使うんだ
「すると震度3の地震が起きました。日本人なので気付かないのは当然らしいけど気付かなかったの。そしたら老朽化した天井が崩れてそのままペチャンコになったの」
うへぇー。想像したくなかった…
「んで君はこれからどうしたい?」
「お兄ちゃんに会って殴りたいです」
「可哀想だからやめてあげて。なら今日助君同様に中世ヨーロッパ的なところへ行く?」
「行きたいです!」
「じゃあ条件付きで行かせてあげる」
条件とは!
「スライムを5兆匹狩って」
「はい。わかりました」
「あら素直。んじゃいってらっしゃい」
これでお兄ちゃんに会える
~数年後~
「なぁヨーク」
「はい」
「もしこの世界で第2次世界大戦が起きたらどうしたい?」
「ご主人のために戦いたいです」
「言うと思った。まぁ…俺はイムを守らなきゃいけないがな」
「お互い守る物がありますね」
「あぁ。だがこれだけは忘れてはいけないと思うな」
「はて?それは?」
「第2次世界大戦は起こしてはならない。火種は燃える前に消す。国民のために…家族のためにな…」
「ご主人は元の世界に帰りたいですか?」
「6年前の俺だったら答えは『YES』だろうな。だが、今の俺は『NO』だ」
4ヶ月間、読んでいただきありがとうございました。この作品は8月に再開するかも知れないので気長に待ってて下さい。終わり方が少し雑だったり妹が登場したりは続きでわかると思います。あと1つ作品を投稿しました。宣言通り『異世界に転生したら色々凄い幸運が続いてしまった。※幸運に頼って戦争参加』を投稿しました。よければそちらもどうぞ。今までありがとうございました。あ!ただしPT突破記念はやらせていただきます。再開した日に。
[URL→ https://ncode.syosetu.com/n4648gd/]




