40.お話
今回の豆知識
『51cm砲は貫徹力はあるものの射程はないと言われている。一番最適なのは46cmで射程は45km』
コンコン
「失礼します。客人を連れて来ました。どうぞ」
え?勝手に開けていいの?
「失礼しまーす」
ガチャ
「ようこそおいでなさいました。私は『ウィルガン王国』国王『エイテティ・ツサイ』です」
中身は知らんがヨーク同様、短めの赤髪の美少年だ。何歳だろ?あと仲間に出来た時の略称はツイになるかな?
「こんにちは。僕はアカワラ帝国現皇帝ヨークです。名字は長いため、省かせていただきます。ではさっそく本題なのですが…」
「その前にお前。自己紹介をしろ」
「え?俺?」
つか偉そうだな~。偉いだろうげど…
「俺は元アカワラ帝国皇帝のタハタだ。別に空気だと思ってくれて構わない。出ていけと言うならそこら辺でコサックダンス踊っていいなら全然いいよ」
ちなみに俺はコサックダンスは踊れない。コサックダンスを出したのはあくまでもツイが転生者かどうかを確かめるため。ドイツ人でもコサックダンスは知ってるでしょう
「コサックダンス!?って事はお前らは…」
うん。確定
「僕は元々、ソビエト社会主義共和国連邦のアメリカへのスパイ任務中にミッドウェーに巻き込まれこの世界に来ました」
「俺は元々、日本国の一般人で蜂に刺されてこの世界に来た」
ヨークのを参考にして自己紹介をしたのは正解だな。言うことを思い付かなかったし。あとヨークと俺の差よ
「さ、さいですか。私は元々」
お前も参考にすんのかよ!
「ナチス・ドイツの陸軍の技術者でゴキブリに驚いて転んだら上官にぶつかって射殺されてこの世界に来た」
条件に合いすぎて嬉しい。あれか?道が遠かったから100倍になって奇跡が起きたのか?(違います。前の理不尽過ぎる理由で開戦した戦争が原因です。きっと)
「んで本題なんですが仲間になってくれますか?」
「いいぞ」
いいの!?つか早!
「但しヨークが俺の靴を舐めながら『戦争でイキってすみませんでした』って言うならな」
この世界の靴はかなり汚いんだけど…。あと心狭!
「わ、わかりました。これもご主人のため国のため。これくらい余裕です」
ヨークはヨークでやるのかよ…。つかやめろ!
「ヨーク。舐めなくていいよ。他を当たる」
「「え?」」
この返事、前も聞いた事ある気がする
「唯一の使い(?)がこんな屈辱的な事をやらされるのはこちらとしても嫌だからな。それにお前は王だろ?威厳を持て。なんなら俺が舐めてやるから。ツイ…じゃないツサイ。俺が代わりに舐めるから仲間になってくれない?ダメなら他を当たるけど…」
「ご主人…。僕はご主人につかえて本当によかったです」
泣くなよ…。気持ち悪い
「これが武士道!」
いえ違います。ただ単に舐めさせたくなかっただけです
「日本国ってまさかとは思いましたが大日本帝国の事でしたか!自ら国名を偽り我々と対等に接する!これこそが日本人なのか!」
なぜヨークとこの人はここまでオーバーなのか…
「唯一の同盟国!」
イタリアは?
「恐れ入りました!まさか部下を庇うとは…。是非、仲間になりましょう!いえ、仲間にして下さい!ご主人!」
コイツもかよ!いい加減ん飽きたわ!
「えっと…無条件?」
「えぇ!勿論!」
「国はどうするの?」
「捨てます」
やめろ。国民と俺が迷惑。主に『俺が』だがな
「国王候補などいらない程いますよ。別に私がやめても問題はありません」
「マジかよ…。取り合えず今はやめるな!俺達はまだ宿を探してないんだ!今、やめられたら国が騒がしくなる!」
「なら城に泊まって下さい。部屋はいらない程ありますからね」
『いらない程』が多すぎる
「師匠も泊まりになって下さい」
「「師匠?」」
綺麗に俺とヨークがハモったな
「ヨーク様でございますよ。先程のご無礼をお許し下さい」
「いえ。いいんですけど師匠はやめて下さい」
「いえ師匠は師匠です」
「やめ…」
騒がしいな。コイツら
[次回]41.車を現地調達は可能
新しいキャラが出ましたね。『エイテティ・ツサイ』通称ツイになります。これで自分の頭が本格的にミキサー(こんがらがる)になります




