36.戦争?
~自宅~
あの後の温泉旅行は特に何もなかった。本当だよ?冤罪だって何事もなく終わったし。あ!シイって言えばイエラスがフルボ…ゲフンゲフン話し合いで病院送りにしたジイサンが慰謝料を要求して来たけど、またイエラスが話し合いで解決してくれたからノーカン。国に『貧しい人が多いから改善してやれ』的な要請を出したけど案の定、無視された。そう言えばあの国の名前って何て言うんだろ?ヨーク曰くウェルスロは国の都市みたいだし。後でヨークにでも聞こう。時刻は午後1時なので取り合えず今は昼寝する
ダダダダダ!
『失礼します!』
「いいぞ」
ガチャ!
「陸軍第1機動部隊隊長兼陸軍副長官イエラスです。氷が宣戦布告してきました!」
氷?どこ?
「どこの国?」
「旅行の時に行ったウェルスロの国です」
名前だせぇな…。国名が1文字だから現実世界の清みたいな国か。北京があったら真っ先に攻めよう。これと言って理由はない
「何したん?」
「私達の申請が逆鱗に触れたみたいです」
「この世界の国、短気過ぎ!旧アカワラだって真実伝えたら戦争になったし!」
マジ短気。ちなみに短気ってのはキレやすいって事ね。知ってますかそうですかそうですか
「いかがなさいますか?」
受けて立つしかないね
「アカワラと氷は隣接してるか?」
「はい」
「国境に第23~40師団(合計17万人)を配置。全員、非常用の歩兵銃を持たせろ。1丁1丁にMKS(魔力感知装置)を着けているか確認してから渡せ。銃が足りないなら海軍の上陸予備兵に回せ。海軍は氷に近い海域に配備。3段構えで迎え撃つ。後ろから空1番艦、戦1番艦、戦2番艦。まだ完成していない護衛駆逐艦はドックに連絡。内容は『貫徹工事を行え。ノルマは5隻』とな。あと空軍に伝達。『陸上攻撃機と戦略爆撃機の開発を急ピッチで行え』。海軍機と陸軍機に別れさせろとヨークに言っといてくれ。最後に全軍に告げろ。『防衛』を優先しろってな」
「はい。だそうですよ皆さん。働いて下さい」
「「は、はい!」」
いたんかお前ら…
「今回、俺は海軍側として参加する。陸軍は任せた」
「任せて下さい!」
可愛い。こんな妹が欲しかったな…
「ヨーク」
「はい」
もうツッコまんぞ
「聞いてたな」
「はい」
「陸上攻撃機と戦略爆撃機の開発が終わったら海軍に来てもいいぞ。生産は工場の皆さんが頑張ってくれるから」
「明日中に終わらせて見せます」
頼もしいこと…
「イム」
「はい」
「お前はどっから出てきた?」
「机の下です」
狭そう。あとキモい
「国民に伝えろ。ついでに俺が戦地に行く事も。ラシアとポチは連れていく」
「はい。了解しました」
戦争がまた始まるのか…。しかも今度は長くなりそう
[次回]戦争編2の1.世界大戦
旅行に入った瞬間、戦争が始まる小説はなかなかないと思います




