7.パァン!うるせ!
〜翌日〜
「……て………い……すけ…ん」
ん~眠い。もう少し寝るか
「おき…くださ…今日……さ…」
う~ん。うるさいな~。あと5億年…
「起きてください今日助さん!」
「うわー!って脅かすなよ」
あれ?コイツ俺のお腹の上に座ってる
「お、オイ!お、お前!は、早くお、降りろ!」
ヤバイめっちゃ声、震えてる。なんでコイツこんなにも平気でいられるの?
「すいません。なかなか起きないのでツイ」
何がツイだよ!まぁいい
「ところでどうした?あとさっさと降りろ」
「は、はい。今日はベレッタM9(仮)の試射実験ですよ」
「お、そうだな。んじゃ、いつものやるか」
妖刀さん。まだ寝てんだ。前になんか本人から『吾輩は妖刀だから生命維持エネルギー量が多いのだ。だから必要な時以外は寝てるからないいか?』って言われた。一応生命維持エネルギーってことは生きてんだ。
〜宿屋の屋上〜
「まーもるもせめるもくーろがーねのーうーかべるしーろぞたーのみなるうーかべるそのしろひーのもとのー…」
カット!
「やれば出来るじゃないですか!」
「ほら行くぞ」
「あー。はいはーい」
〜コカネ平原〜
「ここら辺で良いですよね?」
「あぁ良いぞ」
「では最初に説明をさせて頂きます。今日助さん。弾を作るときに何かおかしな事はありませんでしたか?」
おかしなことねー。おかしなこと…おかしなこと…あ
「弾の口径がデカかった?」
「ご名答です。普通は約5mm弾を使用するのですが、今回はほぼリボルバー用の弾、『454カスール通常弾』を使用します」
「『約』ってオイ」
「すいません。覚えてなくて…。取り合えず454カスール通常弾、略して454カスールを使用します」
「待て待て。ハンドガンだぞ?それもオートマチックだぞ?理解してる?今からでも間に合うからさ、44弾を作ろ…」
「撃てませんよ」
「え?」
「昨日、お伝えしたバレルの口径は454カスールに対応したバレルですから44弾は撃てませんよ?」
マジかよコイツ!
「取り合えずマガジンに弾を詰めて撃ってみて下さい」
「絶対失敗したら痛いのからでしょ」
「はい!」
堂々と言うなよ。俺は渋々454カスールをマガジンに詰めた。つか弾がデカイから入れずらい気がする
「終わりましたね。ではあそこ(50m先)のスライムに向かって一発ぶちこんで下さい。魔力の入れ方は昨日説明した通りです。入らなかったら入らなかったでそのまま撃って下さい」
「OK」
よし!魔力は入らんから諦める。準備OK。まずセーフティを解除する。スライドを引く。スライドストップを掛ける。マガジンを入れる。ちなみに今回のマガジンの中身は『454カスール通常弾×10発』だ。反動ヤバそう。ここで目に力を入れてこう念じる『スライムの魔力入れ』『スライムの魔力入れ』『スライムの魔力入れ』…。これでいいはず。後はスライドストップを解除して狙いを定めて、トリガーに指を掛けて…引くと
パァン!
反動ヤバ!あと、うるせ!
「撃てましたね!さてとスライムはどうなってい…」
イムが50m先のスライムを見た。急に黙る。どうした?俺も見てみる
「「……………」」
説明しよう。スライムが原型を留めていなかった。エグい討伐日記 (自動で何を何匹倒したか書いてくれる日記)を確認してみよう!スライムは305になってるはずだ
『スライム306匹』
……………マジか。倒した事になってる。怖いわ!
「い、一応成功ですね。それは差し上げます。次はスナイパーライフルを作りましょう」
「何と戦ってんのお前!」
スライム狩り終了まで残り4兆9999億9999万9694匹