33.アポラスティーク
~神界 ラミウリ宅~
1人の女性と3人の男性が話していた
「あの坊や、ちゃんとスライム集めしてるかね…。んま。大丈夫でしょ。監視も送ったし…」
女性が言い終わると1人の男性が口を開く
「かつてユーラシアを破壊し現在の大陸にした神…『ラミウリ』様がたかがスライムごときで何を悩んでいるのか…。それにあの坊やは、ただの人間ではない。全種族に2人ずつしか存在しない特殊個体…『ジョーカー』なのだろう?気長に待てるではないか」
再びラミウリの口が開く
「その肝心なジョーカーの内のもう1体は今も行方不明だと言う現実を見ろ。特定はお前の仕事だと言うことを忘れるなよ。『アンサリー』君」
「それもそうですな。しかし、情報が少なすぎるのも気になります。本来、ジョーカーであれば必然的に王へとのしあがります。その確率、100%。にもかかわらず情報どころか全王を訪ねてもジョーカー以外は異常無し。可笑しくはないか?なぁ?『アルシィール』?」
隣に座っていたのアルシィールが言う
「今のところ、確認されているジョーカーは全部で11体。ビーストに2体、デヴィルに2体、エンジェルに2体、サラマンダーに2体、ヴァンパイアに2体、ヒューマンに1体。うち、3体は同じところに固まっている。何か意見は?」
今まで黙っていた男性が聞く
「その未確認のジョーカーはどうする?」
「いい質問だな。『エンサイ』。ラミウリが送った監視が見つけてくれる」
それからラミウリが言う
「さぁ。報告も終わった事だし、お茶会でもしましょうか?」
全員が賛成すると話は特殊個体からメタンハイドレートの話へと変わる
「なぁイム」
「はい?」
「俺のレベルと魔力値、いくつだと思う?」
「レベル8で40くらいですかね?」
「レベル52で26000」
「え?」
なぜこんなにレベルが上がったかと言うとヨークと戦う際にヨークの手下の足やら胸やらを撃ってたのだ。けどなかなか倒れなかった。だからめっちゃ撃ったの。んで一応、死んだ判定があるらしくて、しかも吸血鬼って経験値(?)がモリモリなの。だから8から52まで上がったって訳。パンドラの箱じゃないよ?
「なんでそんなにあるのですか?」
「カクカクシカジカってな訳だ」
「なるほど!さっぱり分かりません!」
・・・一から説明中・・・
「つまり今日助さんは特殊個体で、奇跡を起こす能力のエネルギー源である不幸が何らかの理由で溜まり、そのせいでレベルが上がったか、もしくは吸血鬼のおかげかですね」
説明ありがとう。ところで最近、イエラスがよく部屋に遊びに来る。前だって…
~自室~
コンコン
『国王さん。いますか?』
「あ~。待ってくれ。今、風呂上がりだから入」
ガチャ
「こんにち…って!ちょっ!な、何してるんですか!」
「こっちの台詞だわボケぇ!サッさと出ろ!」
てな事が会ったし何か企んでる?
当時のイエラス
よし!今度こそ今日助様に振り向いて貰えるようにしなければ(30回目)
「国王さん。いますか?」
『い……ふろ……………はい…』
入っていいのかな?入ろ
「こんにち…って!ちょっ!何してるんですか!」
わぁ!国今日助様の裸だ!ラッキー!
[次回]34.そろそろ終わり




