27.関係ないじゃん!
今回はいつもより長いですよ(いつもが短いだけです)
「………てなわけで俺は旅にでる」
「どういう訳ですか!」
元気いいな。冥土…じゃないメイドさん。うるさいレベルだ
「いやだからね?国王疲れたから旅に出るの。なんか文句あるん?」
「ない訳ないでしょ!」
ア、ハイ
「貴方は街でどのような評価を受けてるかお分かりですか?」
「いいえ。さっぱり」
興味ないし
「ですよね!貴方は『多少お金を使うけど税金を下げて、あの忌々しい前王一族を滅ぼした英雄』って評価なんですよ!それなのに今、いなくなってしまったら戦一番艦どころか空一番艦、航空機とやら、さらにはこの城を陥落させた兵器までもを次の王がヘマすれば奪われてしまいますよ!」
うーん。確かに一里ある。あ!そうだ!
「後継者としてヨークかラシアかクラムを残すのは?」
「ダメですよ?ヨーク様とラシアはヴァンパイアですしクラム様は幼すぎます」
「イムは?」
「一緒に行くのでしょう?」
う~ん…。そっかー
『大丈夫ですか?』
「「誰?」」
『私ですよ私』
「私私詐欺ですね分かります」
『違いますよ!ラミウリですよ!ラ・ミ・ウ・リ!』
ラミウリラミウリ…。えーと…。誰だっけ?
「えーと…。確か訳のわからない条件でこの世界に君臨させたあげく式の最中に腹パンしてきたラミウリさん?」
『殺すわよ?』
事実でしょ!
「んで?なんの用だ?」
『12神からの命令で貴方を連れ戻しに来たのよ』
なんで?と口に出す前にラミウリから返事が来た
『自覚はないみたいけど貴方、特殊個体ですよ?』
へ~。ん?特殊個体?特殊個体って確か…『別名ジョーカーと呼ばれます』だよな。え~と…。つまり俺=特殊個体=ジョーカーって事?
「え?え?俺、ジョーカー?ありえんやろ!」
『方言を混ぜないで貰えるかしら?』
俺が…ジョーカー…
『それも世界最悪のジョーカーね』
「死んでいいか?」
『最後まで聞きなさい。貴方は人間のジョーカー。ここまではいいね?』
「あぁ」
『普通のジョーカーなら大した問題は無いから放置なのだけれど…。さっき私がいった通り貴方は世界最悪のジョーカーなのよ』
「と言うと?」
『下手すると神をも殺す能力を持つジョーカーね』
神って死ぬんだ…。って今それどころじゃない
『具体的には奇跡を引き起こす能力ね』
え?それだけ?
「ショボ!」
『それだけ?じゃないわよ!それだけ?じゃあ!奇跡なんて人間ならいくらでも引き起こすけど貴方は違うわ!不幸に襲われるとそれの10000倍以上の幸運が起きるのよ。例えば身内が死んだとか愛用していた物が壊れたとかの場合、前者だと蘇ったり。後者だとその分のお金が10000倍で返ってきたりするのよ?』
つまりエグいと
『てな訳で一緒に来て欲しいのだけれど?』
「嫌」
『だよね。私も貴方がいなくなるとスライムの入手方法が無くなるから嫌なのよ』
「なんとかしといて」
『いいわよ。あと12神が貴方を連れてきたい理由はもう1つあってその理由はオーバーテクノロジーだからよ。それじゃ』
「能力関係ないじゃん!」
てか冥土…じゃないメイドさん空気だね
いつか新作を出したいです。多分!最近になります。予想より早く落ち着きました。新作を出す理由は転生系以外のを書きたかったからです。タイトルは『勉強出来ない組』です。よければそちらの方もよろしくお願いします。(途中、急遽タイトルを変更する場合や削除する場合がございます)




