教育編1の4.両手に花ならぬ両肩に少女
「きょうすきせんせん。勉強!」
「今日さん。遊ぼ!」
「二人とも待って!今、執務中!」
吸血鬼の襲撃は未遂で終わり無事、村は救われた。…っと思っていた時期が俺にもありました。本来の目的…そう!『クラムちゃんのお勉強』がまだ終わってないのだ!ここで選択肢が4つ
1、クエストを諦める
2、クエストを続行する
3、クラムちゃんを連れて王都へ行く
4、ここに住む
1は出来ればやりたくない。2は今回の件で仕事があるから難しい。3は不可能に等しい。4は出来るわけないよ!さて、選択肢が全て消えた。こういう時どうすればいい?簡単だ。全てを採用すればいい!(マネしないで下さい。損する確率が高いと言うか100%に近いです)てな訳で今、クラムちゃん家で仕事をしながら留守番中
「そんせい。これなひ?」
相変わらずの滑舌。最高に悪い!
「ちょっと待ってね。…えーと何々『Do you like tahata?』これ誰考えたの!」
翻訳したら『あなたはタハタが好きですか?』だぞ!
「あ!僕です」
「お前かーーー!!!歯を食いしばれオラ!!!」
「ゴヘッ!」
まったく…
「俺を好きか嫌いかの質問だよ」
「せんせんの事?だーいふき!」
可愛いなオイ!あと滑舌よ!早く治れ!
「英語で?」
「Yes i do」
「うん!大丈夫だよ」
「ご主人」
「あ?何?」
「態度の変わり方が凄いですね。なぜクラムに英語を教えてるのです?この世界には英語はないはず…」
なんだーーー。そんな事か
「それはだな。トランシーバーを使用する時に周りに人がいてその人がスパイだったら大変だろ?だから英語を教えてる」
マトモな理由に驚いてんじゃん!後で処刑だ!
「失礼ですが英語は出来るのですか?」
本当に失礼やな!
「一応、英検1級を持ってるからな。平均より上ってくらいだよ」
「えーーー!!!???」
殺す!
「クラムちゃん」
「なひ?イムはん」
「今日助さんと一緒に王都へ行きたいですか?」
「行きたひです!」
「じゃあ今日助さんの肩に乗って行きましょうか」
「はい!」
次回:現段階の登場人物
登場人物には大好物や裏設定、スリーサイズなど皆様が楽しめるようにしたいと思っております




